「事情なんかどうでもいい‼️配信優位は背信行為だと思います」ブラック・ウィドウ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
事情なんかどうでもいい‼️配信優位は背信行為だと思います
〝事情通〟っていますよね?
あなたの会社でも、「今度の異動で◯◯常務飛ばされちゃうらしいよ」とか「なんであの人、同期でトップなんだろう?」「彼はね、取引先の社長の長男なんだよ」みたいに、信憑性はともかくとしてもなんだか色々詳しい(っぽい)人っていませんか?
さて、話は映画に戻ります。
といってもズバリ、映画興行のことです。
私自身は会社でも家庭でも、事情通とは対極の〝何についても事情に疎い〟ほうなのでよく分からないのですが、大劇場での上映が少ないのは、ディズニーのせいなのか東宝や松竹のせいなのか、本当のところ、どんな事情があるのでしょうか?
『クルエラ』といい、本作といい、なるべくたくさんの人とあの大迫力の環境で、様々な思いを共有したい映画なのに、限られた映画館でしか味わえないなんて、映画を愛するひとへの背信行為ではないでしょうか。
今すでに映画が好きな人だけでなく、なんの気無しに観たら圧倒されて映画を好きになる人、親に連れられていった子どもがその後の人生にとっても得難い、たぶんおとなになっても忘れられない体験であったり、自身の感性や思考能力を高めるきっかけになったり…
つまり、未来の映画文化を支えるはずの人たちを産み出す機会を奪っていることになるのではないでしょうか。
私は子どもが6歳の時に『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を観るために映画館に連れていきましたが、想像以上にどハマりで3時間トイレにいくこともなく見入っていました。
本人はそれほど映画を観てるわけではありませんが、オーランド・ブルームが好きだし、ファンタジー系の本を読むのも好きになりました(世の中の役に立ってるかどうかは別として、個人的にはめちゃくちゃ嬉しいのです)。大人になった今でも映画好きの友だちからは一応話し相手として認められているようです。
大人の事情なんかどうでもいい‼️
若い人やこどもたちが、他の文化芸術に比べれば遥かに気軽に味わえる、映画館という空間だからこその体験の機会が少なくなることが、とても残念でなりません。
コロナ禍という環境において、映画産業を成り立たせるために、配信が不可欠になっているという現実はきっとあるのだろうと思います。
仮に、日本の映画館の状況に比べて欧米の映画館は感染リスクが高くて配信優位は揺るぎないのだとしても、日本は携帯電話と一緒でガラパゴスでいいじゃないですか。
映画館で上映しましょうよ❗️
昨今の何らかの〝業界事情〟が配信優位の状況を結果的に助長することになるのだとしたら、映画自体の魅力も、今映画が好きな人も、将来映画好きになるであろう人も、映画に関わるものすべてがなにかしら大事なものを少なからず損なうことになるような気がしてなりません。
【追記】
この評価点は、お持ちのスクリーンのうち、大きなハコとIMAXを提供してくれた池袋の劇場オーナーへの感謝の気持ちが込められています。
角川映画が日本中を席巻した時代、公開直後にビデオをリリースする商法に興業側が反発した騒動がありました。その時角川春樹氏は、「劇場は観客を呼ぶ努力をしていない」と言って退けました。
まぁ、これと今回は全く情況が違いますが、配給側と興業側の対立というのは時折発生するのですね。
今回の騒動では業界のリーダーTOHOとイオンで割れましたが、どちらが正しいとも言い難いですね。
収益を上げないと次の映画が作れないですから、コロナ禍の情況で配信もやむ無しだとは思いますが、劇場で観て欲しいと思うなら劇場を尊重すべきだとは思います。土壇場で方針を変えなければ、こんなことにならなかったでしょうし、スカヨハから訴えられもしなかったでしょう。
ディズニーはソフト販売でも儲け主義があからさまで、気になります。
ともかく、劇場で観るチャンスを減らされた観客が被害者で、製作と配給と興業の全てに罪がありますね。
…長くなってスミマセン😢⤵️⤵️
グレシャムの法則さんのレビュー見てTOHO系などの映画館で公開されてない事に気が付きました。なんだかもったいないですよね。
きっと今って時代の転換期なんでしょうね。で、今は変わっている途中の時期なので各方面に軋轢が生まれていると。
でも、テレビが出てきた時も「誰も映画を観なくなる」って言われてたみたいでもちゃんと生き残ってますし、何だかんだで映画館で上映する機会はなくならないと思ってます。