「最高のMCUデビュー」ブラック・ウィドウ ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
最高のMCUデビュー
劇場では初のMCUデビューになります。MCU作品はかなり見込んできて、その中でも「アントマン」がお気に入りです。
ブラック・ウィドウはMCUで不遇な扱いを受けてきた印象です。キャラクターが深く描かれなかったり、フィギュアが出なかったりと、良いキャラをのはずなのにな…というのが今までの印象でした。
今作は全面的に彼女が主役なので、彼女の活躍が超観れると期待していました。
最高でした。フェーズ4の開幕、そしてMCUデビューは素晴らしいものになりました。
最初はナターシャの幼少期が描かれます。まさかの青髪ということにも驚きましたが、その後オハイオ州へ飛び立つときにアレクセイ父さんが片手でどでかい車を持ち上げたり、アレクセイがジェット機の羽根に捕まってオハイオへ行ったりと、アレクセイの超人ぶりが全面的に押し出されていました。
そこからあっという間に21年後、成長したナターシャとエレーナがそれぞれの任務を遂行していました。ここでエレーナが魅せる壁伝いのアクションや肉弾戦からまずひとつ心奪われました。なんてしなやかで、なんてダイナミックなんだ!と。
突然襲ってきたタスクマスターが扱う武器が盾だったので自然とキャップを思い浮かべてしまいました。自由自在に動かす感じ、最高です。
ナターシャとエレーナが再開した途端に銃口は向けるわ、刃物を使うわ、台所にドアにボコボコぶつけるわで、とんでもない姉妹喧嘩につい笑ってしまいました。血は繋がっていないとはいえ、めちゃくちゃに暴れるなぁと笑
そこからは壁や屋根伝いの移動しながらアクション、カーチェイス。カーチェイスがとても派手で、周りの車なんてお構いなしの暴走っぷり、ドアを蹴破って妨害する感じも好きですし、地下道を大破しながら滑り落ちる感じも大好きです。
アレクセイ父さんが捕らえられているので、救出しにいく場面では、アレクセイが事の大きさを分かっているようないないような感じのひょうきんものだったので、重くなるはずのストーリーがだいぶ柔らかめのものに仕上がっていました。エレーナも冗談混じりにロケットランチャーをぶっ放すので楽しい時間です。雪崩に巻き込まれながらも、間一髪でアレクセイを救助するので、ナターシャとエレーナすげぇとしか言葉が出てきませんでした。
3人揃った親子は、お母さんメリーナの元へ。そこで登場する豚ちゃんにアレクセイと名付けていたので笑ってしまいました。小刻みにジョークを挟んでくるので、この夫婦は観ていて癒されました。
そして物語は最終局面で姉妹が育ったレードルームへと向かいます。ラスボスがまさかのフェロモンで攻撃をさせないという、中々のチートキャラだったのですが、神経を頭でかち割って切ったおかげで、あっという間にKOでした。その裏で、エレーナがナターシャの登場ポーズを真似してたので笑ってしまいました。
ラスボスはレッドルームの大破の方だと思います。一気に建物が崩れ落ちていくので、そこからの脱出劇もお見事でした。ミッションインポッシブルのオマージュだろうなという感じで、空へと飛び出していき、先陣を切ったエレーナを助けて、タスクマスターとの空中戦にも勝負をつけます。あっという間に勝負をつけて地上へ帰る様は圧倒的としか言いようがありません。
そして物語はインフィニティー・ウォーへ。とブラック・ウィドウの物語は終わりを迎えます。エンドロール後ドラマ版、もしくはフェーズ5で語られるのかな?というワクワクさせる感じで物語は終わります。
初MCUでしたが、心の底から楽しめました。これからもMCUを追いかけていきたいと思います。新参者ですが、よろしくお願いします。ブラック・ウィドウ永遠なれ!
鑑賞日 7/8
鑑賞時間 15:25〜17:55
座席 K-25