「脳みそも筋肉?」ファイティング・with・ファイア odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
脳みそも筋肉?
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「オンリー・ザ・ブレイブ」もどきを連想させるタイトルには異議ありです、プロレスラーのマッチョマン達が森林降下消防隊員(スモーク・ジャンパー)に扮して大暴れかと思ったら、かっこいい活劇シーンは冒頭だけ、あとは只管、火災から救った子供たちのいたずらに翻弄されるドタバタ喜劇でした。
子守など苦手なおじさんが奮闘するギャップの面白さを味わう趣向は、ワイルド・スピードのビン・ディーゼルの「キャプテン・ウルフ(2005)」やシュワちゃんの「キンダガートン・コップ(1990)」、エディ・マーフィの「チャーリーと14人のキッズ(2003)」といわば定番ネタ。
子供たちは山火事より手ごわいぞと言わんばかり、強面と軽薄さのギャップを見せて笑いを取りたいのだろうが、頻発するアメリカの山火事の報道や「オンリー・ザ・ブレイブ(2017)」の森林消防隊の過酷さを知っていると、ドジなおふざけ演出が余りにもそぐわないので興醒めしてしまいました。善い人達であるところは伝わりますが、もう少し頼れる人達であるところも見せて欲しかった。
それにひきかえ子供たちやワンちゃんは名演技、可愛いゾーイちゃんはブンブンがウンチの合図、月並みですがおむつ替えに悪戦苦闘には笑えました、ただ子供のいたずらにしては毎度ライター油のお茶は危ないでしょう、管理不十分だし意図不明。ラグビーの笑わない稲垣選手もどきの斧の巨人アックスが唄い出したら凄い美声に驚いた、それもその筈ポール・ポッツさんの吹き替えとか、こういう隠れた小技はいいですね。
まあ、笑いのツボは人それぞれ、一応、素敵なハッピーエンドを迎えるので最後にほのぼの感は享受できました。
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