ミッドウェイのレビュー・感想・評価
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おおむね史実
おおむね史実に忠実な内容ですね。勝敗を決めたのは「諜報力の差」+「南雲が悪い」ってことで、納得できる筋立てでした。まあ、日本軍の邪悪さを表現するために、必要のない創作シーンを入れていて、そこは作品の完成度を下げているとは思います。それ以外は、良く出来ているので見て損はありません。
急降下爆撃シーンを初めとして、映像の迫力が素晴らしいので、映画館の大スクリーンで鑑賞することをおすすめします。
あと蛇足を一つ。
日本語のセリフには英語字幕が付いてるんだけど、どう見てもニュアンスが違うセリフがいくつもあった。そこからの類推で、「気づいてなかっただけで、英語セリフの日本語字幕にも、こんなのがたくさんある!?」なんて不安になったり。
いや、翻訳が簡単じゃないのは分かりますよ。「翻訳者は裏切り者」って格言があるくらいだし。まして、映画の字幕ともなると、普通の翻訳には無い制約も加わって余計に難しいんでしょう。
でもさ、もうちょっと、なんとかならんかったのかなぁ、と。
期待したのに…
映画が始まり中国資本の配給会社を見て少し不安を覚えたらそれが的中⤵︎ドリットルと一緒にいる民間人をわざわざ爆撃したり、捕虜に錨を付けて沈めたりなど、映画のあちこちに悪意ある日本人の描き方が散りばめられてて、ミッドウェイ海戦を中立的に描くなら、要らないシーンが満載。それに海軍であんな帽子の被り方絶対しないから、めちゃくちゃ気になった。クリントイーストウッドの硫黄島からの手紙は素晴らしかったが、それと比較してしまい、これを若い人が見てまともに捉えられたらと心配…米軍機や戦闘シーン迫力あるけど、正直期待していただけにガッカリした。
あくまでもアメリカ目線(中国資本)
本日観ました。
感想としては映像はそれなり。内容はパールハーバーよりは上。目線は相変わらずアメリカ。映画化の資本金は大半を中国から。
と逝った内容の映画でした、
何度か眠くなりました。
娯楽作品としてなら
なんだか納得がいかない。その一言だった。
娯楽作品として単に見るなら楽しかったかもしれない。
でも、これは史実だし、それに過不足があったとしても脚色はしてはいけないんじゃないかと、ずっとモヤモヤしてしまった。
レビュワーが中国マネーのことをコメントしているけれど、なにかの影響が入った感は否めず、
結果、なんだか楽しめずに終わってしまった。
作品としてはクオリティも高いし、演者もよかったとおもうけどね。
ただ、日本はあんなにお金持ちな国ではなかった気がするよってだけで。
ミッドウェイ上映中
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史実を忠実にだけど
太平洋戦争を日米ある程度平等に描いてます。戦闘シーンやドラマはアメリカ側が中心なのは仕方ないですが。日米の重厚なオヤジキャストが織りなすストーリーと、若手の兵士の活躍がバランス良い。
日本側の事情も少し描かれてるし(南雲中将が大戦犯に仕立て上げられてかわいそうである)、浅野さんあんな活躍してるのに役名すら出ないなんて!
戦闘シーンは急降下爆撃の大迫力。映画館で観ないとね!
日本人なら観るべきだと言える作品
20年生きてきて、初めて戦争映画を観た。
終始戦闘中のシーンが多く、刺激に弱い人にはオススメしない。
ここからは個人的な意見になる。偉そうに言っているかもしれないが、ご了承頂きたい。
学校で習ってきた歴史では「東京大空襲」や「日本は核爆弾被害国」という言葉を多く聞いてきた。私は勝手に「アメリカが日本をコテンパにやっつけたのか、やり過ぎではないか」と思ってきた。もちろんこれらの事実を否定する訳ではない。
ただ、日本は被害者ではなく加害者でもあり、アメリカも被害者なのだということを目に見えて知るきっかけになった。
学校の歴史の教材にしてもいいのではないか。
これは海外作品ということもあり、自国(日本)の考えとはまた別の視点から歴史の事実を観ることができる。
日本が犯した過ちに目を向ける良いきっかけだ。
ドキュメントタッチで描かれる日米開戦
ストーリーも映像もとても丁寧
たからなのか
かなり作り込まれた戦闘シーンなのに
きっちり枠に填まっていて迫力が少し減少してるかの印象もありました。
円盤を家で観るより劇場の大画面、大音響で観た方が良いですね。
安倍晋三と山本五十六
過大評価の代表例。
安倍政権成立から退陣まで一人当たりの国民所得が100万円減ってます。
他国が軒並み所得を伸ばしてる中、日本だけが減っているのです。
国民をこれだけ貧乏にした総理は歴史上例がありません。
にも拘らずマスコミは大絶賛。
大日本帝国を滅ぼしたのは山本五十六だと言って過言ではありません。
ヒトラーはアメリカにどれだけ挑発されてもドイツ軍に反撃を許しませんでした。
アメリカを敵に回してはならない。
このことがよく分かっていたからです。
ところがこれが分からないのが山本五十六。
真珠湾攻撃という有り得ない暴挙に打って出ます。
真珠湾攻撃さえしなければアメリカは参戦できませんでした。
何故なら当時のアメリカ世論は戦争反対。
しかもルーズベルトは戦争をしないことを公約に掲げ当選していたからです。
自国が攻撃されない限り『アメリカは絶対に戦争ができない』状況だったのです。
アメリカに参戦の口実を与えた山本五十六。
後世の人間は山本五十六に対して最大限の罵声を浴びせるべきではないですか。
ミッドウェイ海戦についてニミッツ提督は、
日本が全兵力を挙げて来たら勝てなかったと語っています。
山口多聞は全兵力を挙げるべしと具申しましたが山本五十六は聞き入れませんでした。
山口多聞が連合艦隊司令長官だったら。
アメリカは国難に際して少将に過ぎなかったニミッツを抜擢したのに対して、
日本の人事は年功序列。
山口多聞という逸材がいたにも拘わらず抜擢できませんでした。
これが勝敗を左右したのです。
エンタメ度よりリアリティー度が高い作品
これは観て正解だった作品。
面白いとか感動したとかは無し。
戦争とは何かを感じさせてくれた作品。
日本人とアメリカ人の双方の立場を上手く表現した展開が素晴らしい。
どっちが勝ったとか負けたと言うより、戦争が終わった時のホッとした感じが良い。
戦争シーンと人間ドラマ的な展開を交互に表現していて、その緩急するストーリーで飽きることも無し。
戦闘機が空母を攻撃するシーンの迫力が半端無い。
空母から放たれる弾丸の数が凄すぎ!
曳光弾の数からすると、その数倍の弾丸が飛び交っていると思うと恐ろしい。
人間ドラマの部分は登場人物が多過ぎて把握するのが困難だったのが残念(汗)
戦争は情報戦。
敵の暗号を解読して先手を取る事が勝利を導く感じ。
そして空母が戦争には不可欠なんだと思わせてくれた印象。
戦闘機の空中戦も生々しい。
メッセージ性のある作品に脱帽。
観賞後、何気にミッドウェー島をストリートビューで見たら鳥の多さが半端無かったのにはびっくり(笑)( ´∀`)
今見たい戦争映画
文句なしの描き方でした。
日本の無能さ、アメリカの苦悩が伝わってくる描写の仕方ではないでしょうか。
もちろんアメリカ視点の描き方ですが日本人として納得のできるストーリーかと。
俳優のセレクションもこだわったのだろうなと思えるエンドクレジットでした。
日本へのリスペクトは感じました。
エメリッヒの戦争群像劇は吉と出るか?
SF大作の印象の強いエメリッヒ監督だが、歴史物や社会派物の方が彼の手腕が冴えると思っている。この『ミッドウェイ』もその期待を裏切らず、真珠湾攻撃からミッドウェイ海戦に至るまでの経緯も含め、太平洋戦争の激戦をドキュメンタリー映画のように描いている。
最も意外だったのは人物描写の構図だ。エメリッヒ作品と言えば物語の中心人物が明確で、絶対的な主人公がいたのだが、本作では群像劇スタイルで司令塔、パイロット、待機する兵員、そして日本艦隊などの様々な視点で物語を動かしていく。故に特段誰かに感情移入することなく、観客は日米の一進一退の攻防を固唾を飲んで見守ることとなる。
「戦争に勝者はいない」と監督が述べていたことからすれば、観客をあえて傍観者にすることで、ミッドウェイ海戦を中立な視点で見てもらいたかったのだろう。だが、私にはこれが裏目に出たように思えた。登場人物が多すぎるのだ。結果的に戦っている現在位置と各々の人物の現在位置の把握がしづらく、誰が、どこで、どの空母を標的に攻撃しているのかがわかりにくくなってしまった。日米双方の視点で物語を描いた点は好感が持てるが、アメリカ側の主要人物が8名近くであるのに対し、日本側は3名とバランスが悪く思えてしまうのだ。
しかし、太平洋戦争の戦況を変えたと言われるこの激戦の現場にいれば、正にスクリーンに映ったような状況だったのだろう。上空には無数の戦闘機、響き渡る爆撃音や銃声。どの敵機が自分たちの艦に向かって攻撃しているのかも分からない混乱した状況こそが監督の描きたかったものなのかもしれない。戦闘中に甲板から上空を見上げると、落ち葉が舞い散るかのように数多の戦闘機が黒煙を上げて墜落していくシーンは、美しくも虚しさと恐ろしさを感じずにはいられない。
終戦から75年となる現在、太平洋戦争について知る機会はめっきり減ってきてしまっている。ややアメリカ視点の強さは否めないが、太平洋戦争がいかにして始まったか、真珠湾攻撃がいかに許されざる行為だったのかを知る上でも本作を観る価値は十分にある。
見事にエメリッヒチューニングされたミッドウェイ海戦
エメリッヒ御大はさすがだね。真珠湾から持ってくるあたりでアメリカ人のハートをしっかりつかんじゃってる。しかも敵役の日本海軍の強さの強調しかたがうまい。苦戦続きだが英雄的行動したアメリカ軍人によって華々しい勝利がもたらされたってストーリーにしてるもんだから、アメリカでヒットしたのもわかる。
司令官、パイロット、情報将官のそれぞれの描き方がうまいもんだから、日本人の俺までアメリカ側に感情移入しそうになった。
米英の挑発にのって国際連盟を脱退しときから大なり小なり日本の敗戦は運命づけられていたし、国力を総動員する世界大戦においては、局地的な戦に勝ったとしても最終的な勝利を日本が得ることは、ほんの僅かだったと思う。いうなれば、豊臣秀頼が徳川幕府に戦いを挑んだようなもんだから。
だからこそ山本五十六は、ミッドウエイ攻略に賭けたんだろけど、暗号が解読されている時点で勝負あったよね。日本軍の行動がバレバレなのは、真珠湾からなんだけど。
基本的にアメリカ国民向けの映画だけど、中国や日本にも目配せしているところがまた、エメリッヒ流。山口多聞のシーンでは、思わず泣いちゃた。宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長の最後を思い出した。
この戦いから学ぶべきことは何か
ミッドウェー海戦は、「太平洋戦争の戦局はこの一戦で決した」と言われるsymbolicな戦いである。
戦争映画に公平中立的な視点など存在するはずがない。が、日本側の計画過程などかなり調べたうえで描かれている。
戦争もゲームスポーツも、互いの意思と目的の実現を競い合うもの。「(ゲームにおいて)自分たちらしさを出しきることができるか」とよく言うが、戦いは相手が存在するもの。
競合相手は逆に自分たちの持ち味を消しにかかる。当初の思い(ゲームプラン)通りに事が運ぶほど簡単なゲームは殆どありえない。
予想外の不測の事態に陥ったときに、すぐに軌道修正や適切な対処ができるか。
その際にも指揮官と配下のメンバー(実行部隊=プレイヤー)との間において、行動の意図や目的は事前にしっかりと共有できているか。
圧倒的に経済力や軍事、リソースで劣後する日本にとって、仮にミッドウェーで勝てたとしても、どこかで戦況の日米逆転が起こることは必定だったと思われる。
奇襲作戦は一度きりだから成功するのであって、いずれ総合力のある相手に行動の意図を読まれ、その勢いはいずれ止められる。
情報収集能力や相対的総合兵力の差から、太平洋戦争の結末は必然的なものであったのは明らかだ。それよりも、想定外の状況のなかでの戦略実行における臨機応変な行動力、組織の柔軟性やresilienceなど、日本はこの戦争から何も学んでいないのではと日本のビジネスやチームスポーツをみて感じてしまうのは自分だけだろうか。
歴史ものとなった戦争を扱った大作、という感じ。
軍人の矜持、個人の情熱等々人間が戦争しているのが良く分かる。情報戦の面を強調しながらもやはり戦闘機、軍艦に引っ張られる。情報戦だけでもThe Imitation Gameは面白かったけどエメリッヒがやることではないか。アメリカ人にとっては重要なテーマ(英雄譚)なんだろう。
今や同盟国の日米とは言え敵対色が薄まってる感じは違和感あり。歴史ものとして観れば、政治家や軍の上層部はあんな感じで冷めた判断をしてたのかもしれない。敵対色はマスコミを利用した世論対策か。
日本人としては”ニイタカヤマノボレ1208”とかの定番が無かったのが寂しい。
追伸:子供のころ国会議員だった源田さんは赤城に載ってたのね。
日本を対等な敵として描いた戦争映画。
日米双方から見たミッドウェイ!という予告を観て気になっていたので鑑賞。
つまらなくはないけれども、まぁよくある戦争映画だなぁという印象の作品でした。
戦略とかのお話はほぼ無しで、登場人物の背景と映像の迫力で押す感じ。
予告で日米双方の視点からミッドウェイの戦いを!と言いつつも8~9割はアメリカ視点でしたので
日米で頻繁に場面が切り替わって進行するような知能戦的なのを期待すると拍子抜けかもしれません。
また、幹部以外の日本語のシーンがなんというかちょっと惜しい感じなのは気になるかも。
ただ日本側の視点は少ないですが、日本を対等な敵として描こうとしてる感はあり、
一方的に日本を悪者にするような嫌な感じはありませんでしたので
そういうのが苦手な方でも割と楽しめるタイプの作品ではないかと思います。
が、そこはやっぱりアメリカから見た日本の負け戦が主題なので、ある程度の覚悟は必要かもしれません。
見た目以上に薄味
久しぶりの太平洋戦争ものと言うことで観賞
エメリッヒ監督には薄味のエンタメ作品的イメージが
あったのでまあそんなに期待もせず
感想としては
各キャラクターの掘り下げが不十分
ワンパターンな戦闘描写
CGもどこかチープ
何故かへたくそな日本人側演技
など印象に薄い感じで終わりました
太平洋戦争というと
物量工業力に勝るアメリカに日本が愚かにも
挑んでしまった戦争というイメージを相当植え付けられて
いますが当時に日本の軍事力は相当なもので
真珠湾攻撃自体も当時の航空能力からして常識外れの
作戦だったそうです
ただミッドウェイに関しては
その航空機は燃料の関係から空母によって
なされており航空爆撃に弱い空母をいかに
敵に位置を知られないよう運用するかという情報戦で
日本軍はアメリカに出し抜かれてしまった現実が
あったようです
映画では日本海軍総司令山本五十六と実際に会った
こともある米海軍情報部のレイトン少佐がその山本の
米国に対する戦闘意思を感じ取りながら真珠湾攻撃で
損害を受けた状態から再起して打って出るプロセスを
描いています
ただ前述の通りあんまりそれぞれのキャラクターが
細かく描かれていかない
特に日本人側の山本五十六や南雲忠一に山口多聞
らも典型的な日本海軍の人達みたいな域を出ておらず
しかも台詞回しがなんか不自然で違和感ありました
結局ミッドウェイ海戦はアメリカの諜報力をなめてた
日本海軍が本来最も守るべき空母をミッドウェイ島攻略に
突出させてしまい全部筒抜けのアメリカ軍にそこを叩かれて
空母を失ってしまったことでそれまで優勢ですらあった
海軍力の低下が戦況悪化につながったのですが
映画を観ているだけではあんまりそこまで
わかる感じはしません
奇襲もやって日本海軍の力を示し早期に講和に持ち込む
と言う割には参戦の口実を探してたアメリカに自分から
ケンカを売るなど山本五十六の意図もまだハッキリと
していないところはありますがそこはそう掘り下げずに
結局アメリカが家族や戦友のためにパールハーバーの
仕返しをしました的ないかにもな内容でした
CGもなんか重量感無いしエメリッヒ監督特有の
ギリギリのあり得ない間一髪シーンのバーゲンセール
でさすがにリアリティも感じません
歴史をあんまり知らない人向けの薄味作品でしょうか
「パールハーバー」に比べれば日本軍が描けている
という意見もありますが自分は同等にどちらも
描けてない印象がしました
CGに頼りすぎ
日米両方の視線から描いているのは、この手の作品には珍しく好感が持てる作品です。ただそうすることで登場人物の人数が増えてしまい、感情移入がし難くなっています。それと戦記を知っている方ならともかく、状況が今ひとつ掴み取り難く、どうなっているのか分かり辛いのです。
ミッドウェイ海戦の最大のミスは、地上攻撃用の爆弾から艦船攻撃用の魚雷に交換したことです。その交換中に敵機の奇襲を受けてしまいました。
本来はあのままミッドウェイ島の爆撃を行い、身軽になった零戦の機体でグラマンと交戦し、空母に帰還後魚雷を積んで艦船攻撃を行うべきでした。そういった部分が余り描かれていないので、何が敗戦原因だったのか良く分からないのです。これは脚本の問題だと思います。
それと日本俳優側の演技に起伏が欠けていて危機感が全く伝わってきません。やはり日本人の助監督を付けるべきだったか、若しくは監督に助言できるような大物日本人俳優を起用すべきだったと思います。
中でも本作の最大の問題はCGに頼りすぎている点です。確かに迫力はあるのですが、戦闘シーンのほとんどがゲーム画面のような映像になっています。実写部分のセットにコストを掛けていないので、甲板上の兵士や艦砲射撃の銃器などが僅かしか描かれていません。やはり実物大の空母のセットと大量の兵士を使い、実際に撮影しなければ本物の迫力は得られないと思います。
映画館のボケた映像では良く分かりませんが、鑑賞後ネットで予告編などの映像をテレビ画面で見るとCGの粗が非常に良く分かります。
もう一点、日本人として気になるのは山本五十六を豊川悦二が演じていることでしょうか・・・。そういうことからも、この監督は余り史実に対してこだわりがないのでしょうね。
余談ですがミッドウェイといえば1975年に同タイトルで一度映画化されています。あの作品はジョン・フォードが撮影した実写を挟んだりして戦闘シーンを作っていたのですが、映像は余り迫力がありませんでした。まあ時代を考えると仕方ないことです。
しかしあの作品にはセンサラウンド方式と呼ばれる特殊音響を使っていました。人間の可聴範囲以下の重低音を再生出来るスピーカーを用いて、劇場内に本当に爆風を発生させていたのです。センサラウンド方式は僅か三作品にしか採用されなかった音響効果で、あれを体験した方はもうほとんどいないでしょうが、その効果は凄まじい物でした。現在の4DXをも凌駕していました。
本作を観ながら『もしこれがセンサラウンド方式を採用していたら、物凄い迫力だっただろうなあ』と懐古的に思ってしまいました。
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