「エメリッヒ x ミッドウェイ戦史」ミッドウェイ tさんの映画レビュー(感想・評価)
エメリッヒ x ミッドウェイ戦史
戦史モノとしてはそれなりに面白かった。映像は圧巻でした。空母。戦闘機。特に急降下爆撃のシーンは素晴らしかった。対空砲火の雨あられ。弾幕。低空で日本艦隊の真っ只中を進む攻撃隊。これが観たかった!よ!わかってるね!って感じ。戦闘機と空母艦隊の戦闘を最新のCGで描いてくれた点は斬新だったと思う。ここまでのスケールで空母戦を描いた映画はなかったんじゃないか?
しかしこの映画、それ以外の点については、エメリッヒ以上でも以下でもなかった。
キャラクターの描き込みは本当にペラッペラ。薄いよ!日常シーンがクソ退屈。まぁ、120分という尺で両軍を描くという制約の中では、各キャラクターを描きこむことは難しいのであるが。。。唯一、主人公の乗る機の副座の戦闘員が出撃前にビビるところは、良かった。
映画はフィクションなので、史実と比較することはあまりしない方が良い。が、日本の戦争映画ということで、どうしても気になってしまうことは、五十六が良く描かれすぎてるということと、南雲が悪く描かれすぎてることだ。南雲の親類がこの映画観たら怒りそう。
ストーリーラインはインデペンデンスデイと同じ。もう観たよそれ笑。
本作を戦史ものとして観れば、キャラクターの描き込みの薄さは、ある程度気にならなくなる。それなりに楽しめました。
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