「良くも悪くもエメリッヒ」ミッドウェイ サバゲーさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くもエメリッヒ
コロナでずっと映画館行っておらず、今年の1月にパラサイト観て以来、8ヶ月ぶりに行きました。最初のNo more映画泥棒 がリニューアルされてました。
さてミッドウェイですが、単純に面白いかそうでは無いかで言えば、面白かったです。でも、不満点を上げるとめちゃくちゃあります笑
『不満点』
・浅野忠信の演技がヤバすぎ。阪神ファンのおっさんが空母でわめいてるようにしか見えん。
・人間ドラマがどうでもよすぎ。まぁこれはエメリッヒだから予想通り。
・最後に登場人物のその後が説明されるのだが、誰が誰だか本編中に非常に分かりづらく、その後を描かれても全然乗れない。
・主人公の人間ドラマすら希薄。苛性ソーダを吸った理由も特に必然性が無いし、もったいない。ココは、何かエピソード付けれるじゃん!と強く思う。
・日本本土を空爆した後、中国に不時着した人居たけど、あのエピソード意味あった?
とまぁ不満多めですが、CGすごいし空戦シーンはめちゃ楽しい。それだけに、個々のエピソードが弱いのが本当に残念。エメリッヒはなんだかんだ好きだけど、なんでこうもストーリーが弱いのかなー。
hirocyanさん、苛性ソーダのくだりですが、悪いけどそんなことは知ってます。
日本の特攻兵器である伏龍でも、酸素ボンベではなく苛性ソーダが使われていました。
僕が言いたいのは、「酸素装置が故障したことに必然がない」ことが不満と言うことです。
ヨークタウンが満身創痍だったのは史実だし、"装置の故障を知りながらそれでも日本空母を撃破するのは今しかないから、苛性ソーダを吸うことを覚悟の上で出撃した"とかの方が良くないですか?映画なんだし。
苛性ソーダは重要です。
ディック・ベストパイロットが酸素吸入マスクをした時に装置が故障していて二酸化炭素を取るための苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の気体を吸い込んでしまい喉や肺に火傷を負ってゲホゲホしながら血反吐を吐いて空母2隻を撃沈し生還、その後パイロットに復帰できず傷病で退役です。
その辺の分かりにくさと言うかもっと上手く演出できなかったものか?と言う所は他にも何箇所かありますが。
その辺の分かり難さが超大作から微妙な大作になっていると思います。