劇場公開日 2021年8月20日

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「見事な脚色」子供はわかってあげない Scottさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5見事な脚色

2021年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

オープニングが神だね。KOTEKOのアニメから始まって「あれあれ?」と思ってると、上井白石萌歌がアップで出てきて、古舘寛治がいつの間にか横にいて、KOTEKOのエンディングテーマ踊り切るっていう。

しばらく観てると「源ちゃんだ!」って高橋源一郎も出てきて、はじめは「意外に演技うまいな」と思ったけど、少し長い台詞になると「まあ、文学者だもんね」ってなってた。

原作は もじくん と美波のラブストーリーっていう印象が強かったけど、ラスト直前までは「親子の情愛に寄せたかな?」って感じだったの。もじくん出番消えるしね。それで原作を読み返してみたんだけど、原作もこんな感じだったから、寄せたっていうより、原作に忠実だったんだね。

上白石萌歌は朔田美波に良く合ってたね。こういう女子高生いそうって感じだったし。
古川雄大が、ちょっと、それっぽくなくて、辛そうだった。この役は、見た目がかなり女の人っぽくないと成立しなそう。
兵藤公美はやっぱりいいね。古舘寛治も出てるし、監督は青年団俳優が好きなのかな。
そして顔芸する木下愛華。「誰だろう?」と思って懸命に名前を調べました。あれだけ使うなら主要キャストに名前出してあげればいいのに。

オープニングからKOTEKOガンガン推してるのいいね。『♫上から読んでもKOTEKO』が耳から離れない。

原作の色んなシーンを少しずつ拾って、映画ならではの要素も盛り込んで、見事な脚色と思ったよ。

Scott