「実父と暮らせば」子供はわかってあげない 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
実父と暮らせば
2021年映画館鑑賞75作品目
8月22日(日)チネラヴィータ
原作未読
監督は『南極料理人』や『横道世之介』など最近では『おらおらでひとりいぐも』の沖田修一
脚本は『偉大なる、しゅららぼん』『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』などのふじきみつ彦
ひと夏のゆるめなコメディー
主人公の朔田美波は高二の水泳部
なぜか本当の意味での失笑をしてしまう悪癖
大会で背泳ぎをしていても笑ってしまうほどの重症
美波はTVアニメが大好きで特に『魔法左官少女バッファローKONEKO』が大のお気に入り
左官少女を観ながら涙を流しエンディングテーマではキャラと一緒に踊り出す
継父も美波と一緒に踊り出す
冒頭いきなり『魔法少女左官少女』だったので戸惑った
しかもセメント伯爵に息子がドロドロのモルタルとコンクリートときてる
場所を間違えて別の映画を観てるのではと一瞬思ったがミニシアター系でそんなわけはなかった
朔田美波を演じたのは『未来のミライ』でくんちゃんの声を担当し一部過激で攻撃的なアニメオタクに叩かれた上白石萌歌
上白石姉妹の妹の方
その萌歌がアニメオタクを演じ「アニメの(実写)映画化をしてほしくない」とアニメオタクならではの発言をする皮肉
朔田家は美波の他は弟と母と父
母は美波が5歳の頃に実の父と離婚をして今の夫と再婚
弟は母と継父の実子?継父の連れ子?
弟はひょうきんでうるさくノリがいい
母の肩たたきをしているときの弟の発言が印象的
わりとこの家族うまくいっている
魔法左官少女が好きという共通点で書道部の門司くんと仲良くなる
門司くんの実家は書道家
美波の実父は新興教団の教祖で失踪中
教団の有難いお札は門司家が代行していた
門司くんの兄は古本屋の二階で猫探し専門の探偵やっている元男性の女性という役柄で千葉雄大が好演
門司くんの紹介で門司くんの兄に実父探しを依頼し見事見つかる
水泳部の合宿には行かず家族には内緒で実父と再会
実父の自宅に泊まり夏休みはしばらく一緒に生活することなる
実父は今では新興宗教の教祖をクビになり指圧治療院で指圧師として働いている
美波は近くの海で院長の孫娘と実父に水泳の指導をする先生になる
美波が心配になり美波の実父の家に走り出す門司くんに『ラブストーリーは突然に』のような曲が流れる
夏休みが終わる前に美波と門司くんは美波の実父や院長の孫娘と別れ帰宅する
さらばじゃ
なんやかんやで美波と門司くんは相思相愛で結ばれる展開
エッチなシーンはない
美波の母親役は斉藤由貴
上白石姉妹の事務所の大先輩
斉藤由貴が萌歌のバーターなのか萌歌が斉藤由貴のバーターなのか自分はわからない
オーケー牧場がお気に入り
美波の部屋で実父に会いに行ったことを問いつめるシーンが泣ける
おなクラは「同じクラス」という意味でいやらしい意味はなかった
どんなクラブだって話だよ
門司くんは子供たちに習字を教える先生もやっているが貼られている作品の文字がちょっと面白いのが数点
上白石萌歌の魅力が120%味わえる青春コメディー映画
萌歌はこんなに丸顔なのかと
彼女が可愛いと思ったことはないが今回は可愛いかった
萌歌は既に成人だけどスクール水着姿がきっと眩しいのでそういうのが大好きな人は必見
全国のイオンシネマでも隈なく上映するべき作品