「現代社会に起こりうる事態に警鐘を鳴らす1本」リチャード・ジュエル かわちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
現代社会に起こりうる事態に警鐘を鳴らす1本
メディアを大学で勉強している自分にとって、この映画が2020年の1本目になったのも、ただならぬ偶然を感じる。
爆破テロの脅威から救った主人公のリチャード・ジュエル。しかし、地元紙のスクープによって、犯人として疑惑の目を向けられる。そんな彼の無実のために、ひとりの弁護士が立ち上がる。主題になっているのは、"メディアリンチ"から始まる、容赦ない負の連鎖である。一方的に攻撃することで、冤罪を訴える暇すら与えない。その状況下でもリチャードは"正義"を貫く。それも少し頼りなくて優しすぎるようなところもあるが…笑。その中でも立ち向かう背中がカッコいい。
リアリティとクオリティが共存した、実話を基にした作品。SNSやメディアによる情報氾濫が起きている今だからこそ、考えたくなる要素が多く、見ごたえがあった。
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