「権力者がひたすら汚ない」リチャード・ジュエル mvlvさんの映画レビュー(感想・評価)
権力者がひたすら汚ない
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少し変わり者だけど善人そのものなリチャード。
全然怒らないしお母さんの事めちゃくちゃ大事にするし。ホアキン・フェニックスが演じていても違和感なくストーリーに入っていけそうな展開から始まった。
一方で野心満々の女性記者が下ネタ上等のギラついた目で特ダネを狙っており、あぁコイツがやらかすのかと展開を見守っていると、案の定、やらかすのでした。
そこから先は、容疑者にされてもいい人なリチャードとそのいい人ぶりに乗じてリチャードをカモにしようとするFBI捜査官、なんとか無実の罪から救おうとするワトソン弁護士(役名忘れた)の攻防が描かれる訳だが、ハラハラドキドキというよりはリチャードがいい人過ぎてもどかしい!!
最後はこのリチャードのいい人っぷりが勝つ訳なんだけど(ジョーカーにならなくて良かった)、ここは監督のメッセージ性が色濃く出てるなと感じた。
気になったのは、母親の記者会見の場でやらかした女記者が涙するシーン。お前が何で泣いてんだよ…とここだけは意味不明でした。悪い事したなって感じ?それともここも監督の願望?
スピーディーな展開やストーリーのドンデン返しが好きな人には向いていない作品だと思いますが、私は2時間以上あったはずの作品だったけど体感45分くらいに思えるほど没入しました。
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