「やっぱりイーストウッドは手堅い」リチャード・ジュエル はなもさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱりイーストウッドは手堅い
映画を作る側として、ツボの押さえ方が、やっぱりすごい。飽きさせないし、オーソドックスで、見終わった後に温かい気持ちになった。
フェイクニュースが、事実の様に扱われていく様、冤罪なのに、でっち上げを真実としていく権力の怖さ、メディア放映の同調の恐ろしさや思い込み。市井のヒトが大きなうねりに巻き込まれていく様は、
物語としては非常に怖かったし、もしもの話としても恐ろしかった。
キャシー・ベイツが懐かしく、息子のリチャードは飽くまでも、母親思いで心優しく、彼の無実を信じる弁護士も善人として描かれて、
史実は知らないが、物語として手堅く、昔のハリウッド映画の感じで、エンドロールの音楽もちょっと懐かしいけれど古臭い感じがした。
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