「真犯人がいるということ」リチャード・ジュエル bimyounahitoさんの映画レビュー(感想・評価)
真犯人がいるということ
なんか他のイーストウッド監督作と比べると映画っぽく作られてて見やすく感じたけど、逆に前の映画って感じの雰囲気がむしろ当時に作られた映画っぽくて憎い。私が観て育った映画っぽくて妙な懐かしさがあった。80年代の雰囲気が映画自体の作りにもあるあたりがさすがというところ。
話の内容としては冤罪系の話でわかりにくいところもなく、スッと入ってくる。
個人的には真犯人がいるにもかかわらずそのままになっていることへの危惧を感じた。犯人と思われる人物が捕まれば「安心」であり、ひとまずの「心配」が終わることの方が大事なのは小さな事件でもわりと同じで、本当の犯人が捕まることよりも目の前の安心が欲しいと思ってしまうことの危険性について、映画が終わった後ぼんやり考えてしまった。
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