「正義の人リチャードジュエル」リチャード・ジュエル あきゃきゃってねさんの映画レビュー(感想・評価)
正義の人リチャードジュエル
優しいだけのおバカさんなのか、本物の正義の人なのか。
正しいことを貫くには不具合が生じやすい今。
彼を無条件に信じ愛する母がいること、見た目や職業とは関係なく対等に付き合う友人に出会えたことが彼を本物の正義の人にした。
FBIに、ただ身の潔白を証明したくてペラペラ喋ってしまうリチャードジュエルに「だまれ」って視線を送る弁護士に激しく共感して笑ってしまった。でも彼の中の正義は自分の中のものよりももっと無垢で尊いということを最後に知り、一緒にニヤッとしてしまう。
こんな静かで熱い闘いを観て、悲しいとも嬉しいとも違う涙が溢れてきた。
母役キャシーベイツの、状況を一変させると予感させるスピーチは素晴らしかった。
粗暴ながらもノイズに惑わされることなく自ら納得したことだけを行動に移す弁護士役サムロックウェルはお茶目な一面もありすごく魅力的。次の作品も絶対に鑑賞しようと思う。
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