「監督の力不足が露呈している作品」ファーストラヴ もーりーさんの映画レビュー(感想・評価)
監督の力不足が露呈している作品
サスペンスだけど、男女の恋愛模様の描写が強かったりしてかなり独特。どちらかというとトラウマを乗り越えていく女性の物語。って感じかなぁ。何も予備知識を得ずに観に行ったので、冒頭で「殺人事件の犯人がサイコパスなサスペンスなのかな?」と思ったが全然違った。結局「男性の女性への性の搾取」というのが作品全体のテーマだと思うのだが(他にもあるかも)メッセージ性が高い作品の割に、最後も被害者女性の苦痛しか表現していなくて、加害者の「罪と罰」の描写がないので単なる感動作になってしまっているのは残念としかいいようがないし、加害者だけじゃなくて、主人公も含めて登場人物が普通じゃない人だらけ(主人公の両親が1番ヤバい…)なので非現実的で特殊な世界にしか映らない。登場人物がこれだけサイコパスだらけだと、伝えたいメッセージ性も薄くなってしまっている。監督の力不足が露呈している作品。俳優の演技はよかっただけに残念 ※芳根京子さんを最後まで松岡茉優さんと思って観ていた…比べると顔はあんまり似てないかも知れないけど、表情や瞳が似ている気がする
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