「男性を蔑視することは悪じゃないのか?」ファーストラヴ ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
男性を蔑視することは悪じゃないのか?
予告編から漂う並々ならない雰囲気がたまらなかったので見に行きましたが、少し拍子抜けのように思えました。
演技面に関しては文句なしです。(一部除く)
特に芳根さんの意気揚々と演ずる狂気じみた演技が素晴らしかったです。北川景子さんホント綺麗。ショートカット最高です。
予告編をうまく使い観客を誘導していた点はナイスだと思います。客を取り込めれば勝ち申したと言っても良いと思います。予告編の出来が良かったのも相まって批難されてる方もいらっしゃいますが、それもまた戦略ということで…
ミステリーよりかは恋愛や過去のトラウマが話のメインになっていたので、そこが拍子抜けでした。恋愛部分もダイジェスト的なもので、出会ってすぐに髪を切らせてくれなんて狂気にも程があると思いますが、わりかし普通にストーリーが進んでいくので恐怖です。
そりゃいきなり処女膜破ろうとされたら怖いに決まってますよ。でも男性全てがそんな生物じゃないことくらい原作者も分かってるはずなんですが、やたら男性に対して厳しい映画だなと思いました。女性に対してこういう発言をする映画は批難される割に、こういう映画は批難されないんだなと思いモヤモヤしました。
判決のシーンも少しご都合主義に傾いてしまっているのもいただけないです。虚言癖が活きる部分ではあると思いますが、のらりくらりした展開をもっとスマートに進められなかったのかなと思います。どうやって来ないと言った証人を連れて来れたのかなとのバックボーンも薄いのでもっと語ってほしかったです。
ただハッピーエンドに終わらせなかったのは良かったと思います。これで無罪なんていう展開があったら思いっきり親指を下にしていたと思います。懲役8年もやってしまった罪を背負うにはちょうどいいんじゃないかなと思いました。
全体的に良い作品だとは思いますが、所々気になる場面ががあったのでこんな評価です。Uruさんの曲最高です。
鑑賞日 2/15
鑑賞時間 13:00〜15:10
座席 L-20