劇場公開日 2021年2月11日

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「緊張感ある序盤が良かっただけに…メッセージが弱く端的なのが残念」ファーストラヴ たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0緊張感ある序盤が良かっただけに…メッセージが弱く端的なのが残念

2021年2月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

単純

『望み』のような緊張感が漂っていたこともあり、期待をしていたが、少し半端なメッセージになったという印象。テーマがテーマだけに、もう少しナイーブに扱うべきだったように思える。

公認心理師の真壁由紀が調べることにした女の子は、自分と似た顔をしていた…。そんな記憶と感覚を覚えたまでは凄く芯があって見ごたえを感じる。しかし、彼女たちが全て被る罪と記憶なのかと言われると、それは違うのでは?むしろ、そこを端的に表現していることに爪の甘さを覚える。ファーストラヴによって繋がれた事件を、性で簡単にまとめるには早計だった。そこが残念。

緊張感や人間の言葉で対峙するような描き方がしっくり来るようになってきた堤監督。それだけに、もう少し踏み込んだ答えを出してほしかった。トータル、可もなく不可もなく…という作品。

たいよーさん。