「観てのお楽しみ」サイレント・トーキョー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
観てのお楽しみ
クリックして本文を読む
連続爆破テロのサスペンスなので詳しくは観てのお楽しみ。
原作:秦建日子『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』(河出文庫刊)、子がついているので女性かと思ったら(はた たけひこ)と読み男性でした、それはともあれ、ジョンレノン&オノヨーコのベトナム戦争の反戦ソングHappy Xmas (War Is Over)にインスパイアされ書いたそうです。武装強化を表明する首相に向けて反戦平和を説くために爆破テロとは手段と目的が錯綜、いささか矛盾した構想と思われる。
ただ、爆破予告にもかかわらず興味本位で渋谷に集まる若者たちの様子は、さもあらんとばかりにリアリティに富んでいましたね。政治に無関心で平和ボケした若者を覚醒させるための手段だろうということは伝わりましたが、犯人に共感などは持ちえませんよ。
自衛隊員のカンボジア派兵のPTSDが根にあるのは名作ランボーをはじめ米国のベトナムで病んだ帰還兵ものと通じるところが無くはないでしょう。
凝った伏線と犯人像なので単純な爆破テロ犯対熱血刑事のサスペンスものとは違ったティストでした。そういう意味では西島さんや佐藤浩市さんは無駄遣いの気がしないでもない・・。
コメントする