「今の日本を予言?!怖いですね!」サイレント・トーキョー marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
今の日本を予言?!怖いですね!
昨年末、コロナ禍の真っ只中での上映でしたが8カ月も過ぎた今でも、というか今がまさに最悪の事態に進みつつある状況で、本当に恐ろしく感じながら観ました。
映画の内容に関する部分はネタバレになるのでこのようなクライムサスペンス作品ではあまり触れない方がいいと思いますので率直な感想を述べたいと思います。
佐藤浩市さん、石田ゆり子さん、西島秀俊さん、中村倫也さん、鶴見慎吾さん、広瀬アリスさん、今絶賛売出し中の毎熊克哉さん、井之脇海さんなどなど豪華絢爛な俳優陣。そして当時話題になりましたが栃木に渋谷を再現してしまった大胆さと精巧さに脱帽です。
欲を言えば西島さんが同期と差がついてしまったことのいきさつがその後展開されるのかと思いきや説明されなかったこと、その他も全体的に伏線回収不足・説明不足感は否めませんが、色々な人々の人間模様があいまってのストーリー展開は100分足らずの尺では若干無理があり消化不良気味であることは間違いないですね。もう30分ぐらい長くてもよかったんじゃないかと!でもよくできた作品だと思いました。
特に能天気な今どきの若者代表(失礼!?)みたいな広瀬アリスさんがシリアスに変わっていく様は迫真の演技だったし、渋谷のパリピ(?)的な人たちの迫真の演技(素?)も一見の価値がありますね。
出演者へのインタビューで「劇中で爆弾が仕掛けられたにもかかわらず、渋谷に繰り出す若者たちが描かれている様は今の東京および日本全体でのコロナ禍蔓延(自分だけは大丈夫と過信してしまう彼らの状況)を予言しているようだ」みたいなことをおっしゃっておられましたが本当に怖くなってしまいました。一番最初の非常事態宣言の時のように『サイレント・トーキョー』にならなければ大変なことになる(すでになっている?)と恐怖を感じずにはいられません。
映画の感想にあまりなっていませんが、多くの人々がStay Homeでこの作品を観てもう一度よく考えてほしいものです。
余談ですが、『3年B組金八先生』で15歳の父を演じた鶴見さんが総理大臣役とは時代を感じました。ゆりちゃん(石田さん)もガッキーが先に結婚したので焦っている感がありました!って封切り時はまだ結婚してませんでしたっけ?!