「渋谷の街凄かったけど。。。最後は物足りなさを感じずにはいられない。」サイレント・トーキョー どらごんさんの映画レビュー(感想・評価)
渋谷の街凄かったけど。。。最後は物足りなさを感じずにはいられない。
この作品で1番良かったのは、渋谷のスクランブル交差点の再現度と、爆弾が爆発して渋谷駅に集まった人たちが吹っ飛ぶという…なかなか攻めたシーンで見応えありました!
爆破予告で封鎖されているにも関わらず、どんどんと湧いてくる野次馬たち。興味本位で見にきた人たちや、お祭り騒ぎではしゃぐ人たち。まぁハロウィン の渋谷そのままですよね。あれだけの人を集めて撮影されて凄いなと。
キャストも豪華で、佐藤浩一、西島秀俊、石田ゆり子、中村倫也、などなど主役級の方がたくさん出演されてますが。
今回この映画を観ようと思ったポイントの一つが、TV局の派遣社員(バイトと呼ばれてます)役の井之脇海さん✨
出演する作品でいつも爪痕残してるなーと思ってちゅつもくしております。
この作品では、爆破テロ事件に巻き込まれ犯人に仕立て上げられる役でした!かわいそう。。。がんばれバイト君!!
さて、良かったのはここまで。
最初、「上映時間が99分で短くない?」
と、思っていたのですが…やはり…なんかちょっと足りない感が…。
スピード感ある展開で観客を引き込む作戦だと思うのですが。
最初は成功していたかに見えて…ほんの小さな「あれ?」が積み重なっていき、物語終盤で完全に失速。なぜ語り出す。崖の上じゃないのに何故語り出す!!
何度かある回想シーンも、誰の?てかあなた誰?て感じでした。
誰目線の回想シーンだか分からない(視点がよく分からない)、現在シーンと繋がりあるものが分かりずらい、現在と過去のシーンで似て無さすぎてホント誰?てなる。
爆破テロを仕組んだ理由もなんか…いや、理由としては悲しいなとは思うとですが。。。観ていて素通りしてしまったというか…特に感動とか、考えさせられるとかなくて。
例えるなら、話題になった連続ドラマのダイジェスト版を観たような物足りなさが残る作品でした。
それなら、上映時間もっとあってもいいから、いろいろ詰め込んだ話にして良かったのはかなと。
あと、犯人役の人はもう少し禍々しさ出せる人の方がよかったかな。あーなって、こーなって、爆破テロ起こすという心の闇が見えたら。。。感想も少しは変わっていたかもしれません。