「テロリストをあの人物にするために」サイレント・トーキョー 熱帯雨林さんの映画レビュー(感想・評価)
テロリストをあの人物にするために
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テロが、建前だけのあの党が声高に叫びそうな、戦争反対っていう動機だったことにガッカリ。映画を見て、何故この政党のことを思い出したのかは後述。さらに、その動機の説明に少女の自爆をもってくるのも古い演出だったと思う。国連平和維持軍兵士がそれで変心して自分の家族をテロリストに仕立てようと教育をするのもねぇ。んで、自分はテロ決行を見届けず、あとは家族に任せて先に自殺かぁ。現実味有る?しかも、教育を受ける家族を演じるのと後日にテロ決行する同一人物役を、役者を変えて時間の経過を表現するほど前の自殺。それぞれ演じた役者の年齢を考えると決行の20年以上前に、テロ教育は終わったからと自分勝手に自殺してるわ、ハハ。他にも、軍備増強を唱える将来の首相の出現を、家族に教育を始めた頃には既に予言していたわけか。テロリストを意外な人物にするため、すべて無理やりの設定に感じる。
それと、そのテロリスト役が所帯やつれしているみたいに見えて、これまた映画に現実味を感じなかった。普通の家族物だとそれが現実感を出すのだけれど。最近公開の、家族に起きる悲劇物の映画にはピッタリだったし。また、実際のテロリストは必死で、鋭い感じじゃないのかと想像。やはり別の人をキャスティングした方が良かったのではないか。
ところで、相手から仕掛けられた戦争に備えるって悪なのか?米軍をあてにせず、もう自分たちで国を守ることについて考えても良い時代だと思う。いつまで自衛隊軍備について話すことが悪として描かれなけりゃならないのだろう。自衛隊は違憲ですって、あの党は宣伝してたけどねぇ。
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