「宣伝ほどでは・・・。」サイレント・トーキョー 海堂さんの映画レビュー(感想・評価)
宣伝ほどでは・・・。
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原作を読んでいないため、映画を観た限りの感想。
ストーリーは、何の捻りもない。先ず怖いもの見たさに渋谷へ集まる若者の心理が理解できない。現代の若者にとっては、これが普通なのだろうかと疑いたくなる。劇中で真奈美が綾乃を事件現場となる渋谷へ無防備に誘いながら、被害に遭うと、それを須永へ責任転嫁する件は辻褄が合わない。誰が犯人かは直ぐにわかるが、犯行目的の割に結果がこれで良かったのかと、犯人へツッコミを入れたくなった。豪華俳優陣が起用されてはいたが、どの役柄も俳優とのギャップが余り見られず、魅力に欠けていた。上映時間が99分であるから、ストーリー展開は早い。若い頃と現在の役柄を別の俳優が演じているので、感情移入し難い。
地方都市に渋谷を再現する技術は評価できるが、あのアングルならばCGで十分ではなかったかとも思う。そもそも渋谷を知らない方には影響がない。映像の中で其処を渋谷に見せる技術を披露した方が、寧ろ映画の価値を高めたのではないだろうか。
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