「渋谷ハチ公前広場爆破のシーンはやはり映像ならではの迫力。しかし所詮話が薄っぺらいのが如何ともし難い。ここ最近観た映画の中では珍しく何一つ心に訴えるものがなかった映画。駄作というより愚作。」サイレント・トーキョー もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
渋谷ハチ公前広場爆破のシーンはやはり映像ならではの迫力。しかし所詮話が薄っぺらいのが如何ともし難い。ここ最近観た映画の中では珍しく何一つ心に訴えるものがなかった映画。駄作というより愚作。
クリックして本文を読む
(原作既読)①原作を読んだ時も思ったのだけれど、平和ボケの日本で爆破テロが起きる、という発想は悪くないが話の組み立て方が根本的におかしい。②TVが映画より劣っているとは言いたくないが、如何にもTVの人が作ったという世界観の狭さ。リアリティーの無さ(東京都知事は何してたの?)。渋谷交差点を再現したり、いくら爆破シーンがリアルであっても、良い映画になるとは言えない。③原作もキャラクターが薄っぺらいが映画は99分に納めたためか更に薄っぺらい。④犯人のしたことは(この映画に関する限り)どんな動機であれ同情の余地はない。単なる殺人狂である。大体あんなことで日本国民が戦争を身近に感じられるとも思えない。問題提起をしつつ且つ犯人へのシンパシーも盛り込みたいのなら、もっと話を練らないと。如何にもTV向けの頭で考えた話。⑤そんな薄っぺらいキャラでも中村倫也や広瀬アリスが熱演しているだけに勿体ない。英語で言えばtotally wasted である。⑥懐かしや財前直見(ポスター見たときは何の役かと思ったが)を見れたことが取り柄ぐらいか。
コメントする