「戦争は終わって。始まって、終わって、始まって、終わっての世界で生きている私達。」サイレント・トーキョー bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争は終わって。始まって、終わって、始まって、終わっての世界で生きている私達。
平和ボケした日本人にガツーンと一発、と言うか、後ろからドタマを張り倒さなきゃいけない、ってのには賛成だけど、テロは駄目ですね。いかなる理由があろうとも、いかなる場所であっても。特に、こんなん無差別八つ当たりテロでしょ。同情はするけど、支持はできない。だから、彼も、ああ言う選択をした。
とりあえずは突っ込み禁止映画。
予算的には、どれくらい使ったのかは分かりませんが、邦画のショボさは、ほぼ感じませんでした。目玉の渋谷の撮影が真に迫った感があったのが効いてるものと思われ。と言うか、この場面以外、お金掛けなくても取れそうな話だったし。
ネタバレ隠蔽のための配役。宣伝ポスターにも「被害者」って書いてあるw
好きな話なんです。キャストには、全く不満はありません。一人として、コイツ嫌だ、ってのも無かったです。
でもなぁ。
MV調の始まり方は「平和ボケした日本」の描写ですよねぇ。考えてるなぁ、と思いましたが、いかんせん、雑。めちゃくちゃ、雑。エスカレータを登って来た男の足元。揺らすなよ、グラグラグラグラ。謎めいた感が薄らいで行きます。軽薄なPOPに乗って、画面が右傾斜&左傾斜を繰り返します。芸、無さ過ぎひん?
私、犯人を知ってます。
いや待て、アタマ使え。彼が犯人なら、そんなにユルユルな訳ないでしょうが。
あ。気づいたら、突っ込み始めてる。止めよう、キリが無いからw
ショボさは無かったけど、総じて雑でした。大きいところから細かいところまで、とにかく雑。TVドラマのクオリティって、こう言う映画の事を言うんだと思う。撮影のやっつけ感と脚本のすたこらサッサ感(突っ込まれないうちにずらかれ!的な)。
惜しかったです。とっても。
石田ひかりさんが良かった。
一方で。「あやの」だとばかり思ってたら、「加弥乃」らしいですね。もうね、やっぱり、あの姉妹は苦手ですw