「「組織は一人の権力者の長い影に過ぎない」」マザーレス・ブルックリン bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
「組織は一人の権力者の長い影に過ぎない」
親代わりでもあった探偵の仇討ちのため、市の権力者が隠蔽したがっている秘密を探るチック症の若者の物語。と聞けばハードボイルド感に期待してしまうのはしょうがないでしょ。
ちょっと毛色は違ってたけど面白かった。問題は字幕多過ぎ、と言うか、会話早すぎなので一回で理解出来ないリスク髙目だと思います。
「組織は一人の権力者の長い影に過ぎない」はオープニングのタイトルバック。社会派サスペンスの期待が高まります。実際、権力を行使する側の実態に迫る流れは、その様に進行。ネタバレに近づくに連れて、緊迫感が下がる所がギャングものとの違いかなぁ。
唐突な「if! if!」がウザかったライオネルにも徐々に慣れてきます。ローラとか一目惚れレベルでキュートだし。なんと言っても、音楽が全編ジャズで、アコースティックで、カルテットで、フロントはトランペットとサックス。これが一番ご機嫌。ブルックリンお約束の景色に、トランペットのソロが低く流れ続けるって、萌え萌えだす。
モーゼスに取って、金は手段でしかなく目的は権力。自分の理想通りに、望む通りにNYを作り変えるために権力が欲しい。いや、でも、バーローが金をくすねてる事に怒ってたから、金への執着もね。相当なんでしょうよ。
良かった。そこそこ。
いや~レビュー拝見していても、色々お好きなんだろうなというのが滲み出ちゃってますよw
私の守備範囲なんてスコッチのモルトウイスキーぐらいで、これっぽっちも映画鑑賞に役立ちませんからw
今年もよろしくお願いします。
bloodさんジャズにも明るいんですね。
守備範囲広過ぎですw
登場人物とセリフが多いから整理するのが大変だけどなかなか良かったですよね。
その中での判りやすく響くジャズの心地よさは素晴らしかったです。