「「自由か死か」そんな究極の選択をしなくて良い時代・場所に生まれてこれたのは幸せなこと」ハリエット お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)
「自由か死か」そんな究極の選択をしなくて良い時代・場所に生まれてこれたのは幸せなこと
「基本的人権。なんじゃそれ?」と、現在とは考え方がかなり異なっている170年ほど昔のアメリカのお話です。
そこでは、奴隷制度が(州によっては)認められていて、その制度の下では奴隷は所有者の「物」あり、所有者の意のままにされる存在でしかなく、コキ使われても傷つけられても他に転売されても逆らうことができなかったと、現在ではありえないことが当然のこととされていたそうです。
歴史の知識として、アメリカの奴隷制度やその経済的背景、南北戦争について知っていたけど、映像で見るとあらためてその惨さを認識させられますね。
ただ、映画としてみると、主人公のハリエット自体は感情的・無計画に行動するけど特殊な才能(第6感)に助けられて何とか任務を遂行するような人物に描かれていて、今一つ魅力的ではない。八面六臂で活躍する姿を描いたほうが映画としては面白いんだけど、それだと「フェイク」とされるのかな。
オバマ前大統領の時代に彼女を新20ドル紙幣に描かれれことが決まったけどトランプ大統領が差し止めたそうで、最近の騒動をみても人種間の融和は口で言うほど簡単ではないんでしょうね。
映画を観た感想は、「自由か死か」そんな究極の選択をしなくて良い時代・場所に生まれてこれたのは幸せなこと、というごくありふれたもの。悪くはないと思うんですけどね。
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