「解放のストーリー」劇場版 少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)
解放のストーリー
このシリーズはテレビの頃から知ってはいても割と嫌いなストーリーでした。役者と言われる人達の何をみて作ったのかわからないから。それは役を競うと言う点においてたかが役一つに周囲が理解できないほどの熱意と命すらかける姿があるのに、なぜか負けたら役だけでなくその熱意をなくさせるという蛇足感。昔から役を奪われたら死ぬんじゃない?と言うくらいの激情を示す人種であってだからこそ勝手に命懸けになるのに、負けたら終わりみたいなデスゲーム要素を組み込んだせいで、勝つことよりも負けないことに目を向けさせられる。そこがどうにも好きになれなかった。
翻ってこの作品では勝ち負けではなく自分の中で結論を出し全員がそれぞれの勝ちに対して踏み出す姿が描かれている。敗者に同情を集める必要もないし、蹴落とすのではない勝ち方が心地よかった。
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