「ブシロードと侮るなかれ 考察の価値アリ。」劇場版 少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト にーぬさんの映画レビュー(感想・評価)
ブシロードと侮るなかれ 考察の価値アリ。
少女歌劇レヴュースタァライト、この映画がまさに最終回です。
卒業やテレビアニメシリーズで燃え尽き症候群になってしまった主人公や進路に揺れる舞台少女たちの葛藤を余すことなく描き下ろしています。
メタファーや制作陣の遊びなど様々な要素がこれでもかとふんだんに盛り込まれており、何度も見て何度も咀嚼するのが一番だと思います。
ブシロードのアニメというといかんせん作画、ストーリー的に複雑な作品はあまり少なく、そもそも大手企業の配下で作品を作る場合どうしても「無難」な仕上がりが多く、それが当たり前です。
しかし、スタァライトは見事にやってくれました。制作陣のやりたいことを大いにやらかしてくれた素晴らしい作品でした。
難解な様に見せて実は制作陣も何も考えてない、という難解「風」の作品が溢れかえり、いわば作品のストゼロ化が進んでるのは残念ながら事実だと思います。
そんな風潮の中でもスタァライトは本当に緻密に驚くべき程まで計算されて作られた「信頼できる」作品です。
どうかぜひこの作品を劇場で浴びてほしい。心からそう思います。
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