ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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心に残る作品
 個人的にハッピーエンドよりも、視聴者に委ねるようなメリーバットエンドが好みなので最高の終わり方でした。
 何より草彅さんの演技が非常に高く、アイドルではなく役者の方が本業なのかとも感じられました。他の某映画でもそうだったのですが、性転換は失敗するのが映画的セオリーなのかなと最初は思いましたが、そうではなく作中後半の、性転換の難しさや、それを理解しつつも彼女たちが持った希望と酷い現実が混ざり合ってあの腐臭の中に漂う甘い希望という、いい意味での気持ち悪さが非常にリアリティを感じさせ、あの主人公の終わり方はあれでなくてはこの作品は完成しなかったのだと実感しました。
 作品の話の中に必要だから取り入れられたLGBTの姿は「ポリコレ映画」ではなく「一つの作品」として完成されているものでした。
元アイドルなのに。
色々とショッキング!!!
最初に言わせてくれ、何でみんなそんなにすぐ暴力振るう???
まぁ、それは置いといて。ずっと観てみたくて楽しみにしてたけど、うーん。涙の一滴も出なかったですね。。でもね、つよぽんや一果ちゃん役の子、他の役者さんの演技は凄く良かったんですよ。でもでも、色々と説明不足で意味わからんシーンの多い事多い事。。踊りながら屋上から飛んでったあの子どうなってん??
なぎさがお母さんと間違えて呼ばれて笑っちゃうシーン、オネェ様たちが一果ちゃんをジュースでもてなすシーン、オネェ様たちがバレエコンクールを観に来たシーンは好きです。
そして最後に言わせてくれ  草なぎ剛めっちゃ横顔綺麗。
愛する辛さ
なんと言っていいのか......
いい映画、と言い切っていいのか迷ってしまうような、とても考えさせられる映画だった。
ただ女性として生きたいというだけなのに社会に弾かれるつらさなどを改めて知れた。
とにかく草彅剛さんの演技が凄かった。草彅剛というか、凪砂だった。ずっと凪砂だった。
服部さんの演技もすごく良かった。自然でこの映画の良さというか、雰囲気を物凄くかもち出していたと思う。
特にりんちゃんといちかちゃんが同時に違う場所で踊っているシーンは不思議で、綺麗でとても好きなシーンだった。
様々な愛のかたちが人を助けることもあれば同時に苦しめることもある、愛の力というのはすごい。
バッドエンドか、ハッピーエンドか?すべてが重い作品。
これは重い。
草彅剛さんの演技はドラマ「僕の生きる道」からずっと好きで、
この方が出てる映画は間違いないと思うくらい私の中で信頼がある俳優さん。
重かった。もうそれに尽きる。いろんな重い要素が詰め込まれている。
心が丈夫な時に見てください。疲れてるときに見ると心折れてしまうかもという作品です。
辛いことがあった日にいっそどん底まで行きたい方にもおすすめ。
ミステリアスな女の子、そういう演技なのかなと思ったらなんと新人さん。
すごいなあ。本人が醸し出す雰囲気、役にぴったりだった。
徐々にうまくなっていくバレエの演技もとても上手だった。
草彅剛さんの演技は圧巻。むずかしい役だったと思うけど、ちゃんとこなしていた。
いつもの草薙さんじゃなくて、ちゃんと心が女性の人の目線やしぐさ、ちょっとした動きがすごく女性的で、見事だった。
女性という役柄を練習して勉強されたんだろうなと思った。
バレエは、お金がないとできないのか。
恥ずかしながらバレエに関わることがない人生だったので知らなかった。
才能があっても、やりたいという強い意志があっても、お金がないと挑戦もできないのか。
月謝に加えレオタード、シューズ、コンクールに出るとさらにお金がかかってしまうのか。
辛い現実。どの習い事も誰でも挑戦できる気軽さがあればいいのにな。
女の子にとって、どちらがお母さんだったんだろう。
少なくとも、草彅剛側にお母さん像、お父さん像、それを超えた何かを見いだせていると思いたい。
ハッピーエンドか?バッドエンドか?ラストはいろんな解釈ができる。
自分はハッピーエンドだと思いたい。
大変良かった。
草彅剛と服部樹咲ちゃんに拍手
トランスジェンダー映画NO1
最初は「女装した草彅剛」なのにいつの間にか「なぎさ」に見えてくる
なんなら今ビストロスマップとか見ると「草彅剛」じゃなくて「男装したなぎさ」に見えてしまう
トランスジェンダーはじめ性の問題って今まで僕らが彼らを理解すればそれでみんなハッピー!多様性!って思ってたけどそれはあくまで第三者側を中心とした視点でみる問題だったかもしれない。外にいる僕らがいくら当事者の気持ちに寄り添ったところで、大前提の本人の肉体的な苦痛や金銭的な負担っていう生々しい問題は解決しないんだってホルモン注射のシーンや手術後のシーンを見て思った。
女でいる努力をしないと女でい続けることができない状況って僕たちの理解とかどうこうでは無いよな
理解したから、ハイ幸せでしょ?っていうのは暴力的な考えだったかも
子役もよかった
いちかはストレスをためると腕を噛む癖があるから最初は巨人化するのかと思った
友達の自殺シーンもなかなか衝撃。あんな快晴の中、晴れやかな顔で軽快にバレエを踊りながら飛び降りるなんて勘弁してよ。新郎新婦は勘弁してよどころじゃ無いけどね
地獄でみつけた父性という光
守りたかったのはきれいなもの
最後まで引き込まれた!!
何となく観始めましたが、洋画の「チョコレートドーナツ」(2014)に近いテーマでもあり、退屈せずに最後まで観てしまう魅力がありました。中盤までは、現代の生きづらさを一点突破するヒントのようなものを感じました。終盤、主人公の具合が悪くなるのは唐突な気がしましたが、ストーリーをまとめる都合上、仕方ないのかなと思ってしまいました。渚にて、凪沙の「きれい…きれい…」が特に印象的でした。
☆☆☆☆(嵌れば) ☆☆☆(嵌らなければ) (2020年)10/6...
☆☆☆☆(嵌れば)
☆☆☆(嵌らなければ)
(2020年)10/6少しだけ加筆しました。(別のサイトの話ですが)
『ベニスに死す』
終盤、草彅剛が『海が見たい!』と言った瞬間に、この先の展開は『ベニスに死す』だとピンと来た。
浜辺には若い女の子。差し出す手は届きそうで届かない。その若さの輝きと憧れは、人生にリセットは効かない為に、どんなに望んでも最早手に入れる事は出来ない。
そしてこの作品は《母親》の物語でもある。
舞台に上がり娘を抱きしめる母親。
どんなに虚飾で着飾って女を演じてみたところで、本物の母親には敵わない。
だからこそ〝 彼女 〟は、本物の母親となるべく大きな決断をする。
一果を取り返すべく対決をする場面は。思わず『エイリアン2』での、シガニー・ウィーバーがマザーエイリアンとの対決場面を、ほんの少しだけ思い出した…と言ったら笑わせてしまうだろうか💦
シガニー・ウィーバーが小首を傾げ「ふっ!そんな程度なの!」…とばかりに「私こそが本物の母親なのよ!」と言った。強い意志によってもたらされた名場面の再現を、もしも狙っての演出だったならば…と。
作劇的な面を言うと、4人の白鳥が。やいのやいの言いながら始まるオープニングが、ラスト少し前に上手く繋げられなかったのは残念。
同じシチュエーションを2度繰り返す事で、前と後では状況が変わっているのは、良く用いられる演出で。この作品だと、映画が始まって直ぐに一果に会う場面。
後半では同じ場所・構図ながら〝 新しい母親 〟はその場面には居ない為に、《何かが起きた》のを観客に不安感を与え。
警察が登場する場面は2度起こり。共にお金に関するこの事件が、それぞれ弱い立場にある2人の苦悩を感じさせる。
椅子を投げるのも2度あり。最初はクラスの男の子の差別的発言に対して。2度目は、男の性の対象として見られた女の子が、1人の女として変化する瞬間を。
コンクール場面での2人の少女の立場ご入れ替わり、悲劇が起こる描写は。秀逸な場面ながら、人によってはやり過ぎに感じる人も居るかも知れない。
また、このコンクールでは。母親が登場し、娘を抱きしめながら涙を流す。
思い起こせばその前に、一果がバレエを続けられる様に、安定したお金を稼ぐ為に化粧を落とす。
昼間の仕事に出掛ける時に、一果から抱きしめて、やはり涙を流す。
(他にも色々と有った筈ですが、今は思い出せないので。思い出したら加筆・改訂するかも知れません)
最初に嵌れば星4つと記した様に。この作品が好きになった人には、この上もなく愛しい作品になるだろうし。それとは反対に。作劇的な面で、この監督の過去の作品を観ると分かる様に。
(資質に関わって来るのかも知れませんが)
トコトン下衆な人間で有ったり、暴力的な人間を、魅力的に撮る術に長けて居るとも言えるだけに。合わない人には、やはりトコトン合わないのでは?と思えて来る。
個人的にも、社会から隔絶されて生きて来た人生から見えた来る、純粋で天使の顔、、、と言った面が、的確に表現されていたのか?は、ちょっと微妙な感覚は持ちました。
俳優陣の中では草彅剛が絶賛されています。
確かに良かった事は良かったのですが、個人的には大絶賛するところまでは行かず…と言ったところ。
但し、映画本編での。一方的に押し付けられた女の子に対して、突然目覚める《母性》には。正直に言って仕舞えば、この映画には(個人的な意見として)それ程な演出に於ける説得力は伺えなかった。
でも、それを成立させていたのは。ひとえに草彅剛の演技だったなあ〜と言うのも、また明白だったと思う。
元々は、「面倒くさい子を押し付けられてしまって参ったわね〜!」との思いが強かったのに。
一果がバレエに興味を持っているのを知り。それまでの〝 厄介な子 〟との思いは一変する。
自分のやっているバレエは、他人から見ると一体どう映るのか?
余りにも遊びとおふざけが過ぎてはいないか?
男に生まれて来た事を呪っていた人生!
だからこそ、今を逃してはいけない!
そんな気持ちを抱いたとしてもおかしくは無いのだろう…と。
それを感じさせてくれたのは、間違い無く草彅剛の存在感だった。
その後に厚い化粧を落とし自らの虚飾を剥がし落とす。そんな前後の顔の演技で、観客を納得させる力があった。
一果役の服部樹咲ちゃんの不貞腐れた顔は終始なかなかのもの。
本来バレエは上手い筈なのに、バレエを始めた時の動きが、きっちりとバレエ素人の動きになっている。
一果のバレエ友達りん役の上野鈴華ちゃんのヤサグレ感は、その後の笑顔を浮かべながらの〝 悲劇的序曲 〟 と併せて忘れ難い。
そして、『喜劇 愛妻物語』も素晴らしかった水川あさみは、この作品での超絶下衆な母親役も絶品でした。
2020年10月4日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン10
生まれ変わったら…
映画の予告編で流れていた音楽がとても良かったので観た。
母が昔トランスジェンダーの知り合いについての話をしていたことを思い出した。昔でいう「オカマ」のその人は地域の集まりによく顔を出していて良い人だったからみんなも普通に接していたと。
けどある時何人かでお茶に行った時ふといつになく真剣に「私は来世は絶対女がいい。生まれ変わったら女になれるように、今世で必死に祈って良いことをすると決めている」とこぼしたって。
ナギサさんに不快感を感じなかった。草彅剛の在り方がそうさせていた部分もあるだろうけど、自分の体を憎みながら、女性になりたいと切実に願う人達は確かにいる。
作中での描かれ方は当事者の方々にどう映ったんだろう…。
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