無垢なる証人のレビュー・感想・評価
全31件中、1~20件目を表示
正しさの先にある人間観や幸福観
長い間、信念を貫いてきたものの、現実と妥協して俗物になることを決めた民主弁護士会出身の弁護士スノ。自身の出世がかかった殺人事件の弁護士に指名されると容疑者の無罪を立証するため、唯一の目撃者である自閉症の少女ジウを証人として立たせようとする。自身だけの世界に入り込み、意思疎通が難しいジウ。スノは事件当日に目撃したことを聞くためにジウのもとを訪れるが、まともにあいさつもできない。だが、あの日のことを聞き出すためにジウと心を通わせていく努力をするスノ。少しずつジウへの理解を示していくが、2人は法廷で弁護士と証人として向き合うことになり…(公式サイトより)。
韓国発の大ヒットドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」と同じ脚本家の作品。わたし個人は自閉症をはじめとする「ギフト」を持つ人たちに、「一般社会の中で天才と位置付けられる特異的な才覚がある」という描き方はあまり好きではないが、そこを差し引いても、他者理解という点でとても楽しめた。
印象的だったのが、スノ弁護士が重要な会食を終え帰宅するシーン。病気の進む父がまだ起きていたので、出世できるという報告をしたところ、父は恐らく息子の状況を理解していないものの、「お前が幸せなら充分だ」と微笑みをたたえ、浮かれていたスノの笑顔が少し固まる。
裁判では検察と弁護人がそれぞれの正しさを主張し、判事や陪審員がどちらが正しいか判断する。法務ビジネスでは儲かることが正しくて、社会性の高いが、勝つ見込みのない裁判は非合理的で、どこかで落としどころを見つけるべきだ。だがしかし本作では、正しいことそれ自体が目的となる法曹を舞台に、スノ弁護士の父がポロリをこぼしたように、あるいは、ジウが尊厳を踏みにじられながらも勇気ある決断をしたように、正しさの先にある人間観や幸福観をしっかりと描く。
スノ弁護士を、「監視者」「アシュラ」など、イケメンだけど絶妙に情けない役どころでお馴染みのチョン・ウソン、自閉症を持つジウをキム・ヒャンギがそれぞれ好演している。
一言「やられたわあ!」。
「自閉スペクトラム症の少女が、殺人事件の目撃証言を」
できるのかどうか。
というのが、話の軸。
ですが、主人公・弁護士の老親の話やら、移転先事務所の金満ぶり。
いろんな要素が出てきて、「これどれが本筋?」と思いながら。
主人公も、悪い人には見えないけどどうよ?。
少女は検察側の証人、なぜ弁護士が少女に寄り添う?。
とぼーっとしていた終盤の、裁判シーン。
「そーこーかー!!」の、伏線大回収。
あれあれ、そうだよね(もう書きたくない、勿体無い)。
脱帽。
2時間ちょっと、見かけたらぜひ。今年見たベスト10入り確実。
きっとどこかで、リメイクされそう。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「あなたはいい人ですか?」
王道ストーリーに良キャスティング
既視感のあるストーリー展開ですが、飽きさせる事なく最後まで見せてくれた名優達ありがとう映画でした。
見なくても良かったかなというのが正直なコメントですが笑、ちゃんと時間分は楽しめたと思います。
面白かった。が、
邦題が本当に悲しい。ただの「証人」になぜできなかったのか。まるで自閉症の子は「無垢」でないといけないとでも言うような、この何も想像力もないタイトルに非常に残念な気持ちになった。映画はとてもよかった。
チョン・ウソン眺めているだけで…良い。
殺人事件の弁護をしていた主人公が証言してもらうために自閉症の少女と仲良くなるうちに意外な事実が判明する裁判もの。
あいかわらずチョン・ウソンかっこいい。悪役もしびれるほどカッコイイけど良い人役も…良いね!物語はそこまで跳ねないけど皆芸達者で、安定の韓国印。
キム・ヒャンギの圧倒的表現力
「自閉症だと世界がこう見える」というシーンが印象的。
本当にそうなのかどうか、私には確かめるすべがないけれど、あんなふうにいろんな物事がランダムに目に飛び込んできたら、パニックになる。
自閉症の人は、確かに感情を読み取りづらいのかもしれないけど、それは、感情がまったくわからないわけでも、自分に感情がないわけでもない。
認知と表現の仕方が、他の人たちとは違うだけ。
ジウは、本当に素敵な子だと思う。
チョン・ウソンは、『私の頭の中の消しゴム』以来だったかもしれない。
相変わらずかっこいい。
スノにも素敵な未来がありますように
チョン・ウソンの柔らかい表情
ある事件を目撃した子供が自閉症だった。その事件を担当する弁護士が主人公。自閉症の子供との関係を築こうとし、証人に立たせて、弁護するはずが、無垢に真実を語る証人によって、思わぬ展開になる。
サスペンス要素が入ったヒューマンドラマ。実直で繊細な弁護士演じるチョン・ウソンはいい俳優だと思う。顔がいいだけではなく、そのシーンに応じた自然な表情が柔らかい。思うに韓国の俳優たちはなぜこうもレベル高いのだろう。喜怒哀楽の表現の幅が広い。
キム・ヒャンギ 圧巻
あなたはいい人ですか?
すごくシンプルで難しい質問。
はい。と答えられる人はどれくらいいるんだろう。
そうなる為に努力する。
そうなる為に自分を顧みる。
みんなが忘れてしまう、生きていれば。
それを忘れないために。
努力する人でありたい。
良作なのに上映館が少なすぎ!!
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり前のアカウントが引き継げない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」として
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
==============
韓国人俳優には疎いので
あまり知らなかった主演のチョン・ウソンが
だんだん福山雅治に見えてきちゃって(笑)
また話が、福山でリメイクしたらハマりそうな話。
事件の真相に迫るサスペンスと
自閉症、障がいのある人と社会の関わり方や
本当の正義ってなんだろう?と言った問いかけ等
とっても深い内容が盛り込まれた
良質な映画です。
人の心を信じたい、文句なく良いものが観たい!
でも重いのは苦手!というそんな方には絶対おすすめです。
自閉症といっても女子高生らしいゆるい日々という
可愛らしい描写もたくさんありますよ〜
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
この映画も、同じ日に観た
「エクストリーム・ジョブ」も
今、大ヒット中の「パラサイト」も
昨今の韓国映画は脚本が本当に上手い!!
エンタメとして面白く観せながら、大事なこと、
人としての正義のあり方や
世間のシステムへの警鐘などが
うまく盛り込まれて
観ていて、
今の世の中の問題がストレートに
心に迫って来る。
日本に来る韓国映画にほぼハズレ無し!!
注目俳優としては
自閉症の少女を演じているキム・ヒャンギ!
「神と共に」の二部作で前編では明るくコミカルに、
後編ではとても健気な少女を見事に演じてました。
この子の名前だけでも覚えて帰ってください!
「パラサイト」が米のアカデミー賞を総ナメしたので
(2020年2月14日に書いてます。)
今後韓国映画への国際的な注目が格段に上がるでしょう。
この子、今に出てきそうな気がします。
に、してもこんな良作の上映が
大阪と東京と全国でたった2館だけって!
ちょっとありえないんですけど!!!!
@お勧めの鑑賞方法は?
映画館で!と言いたいけど
上映館が少なすぎて本当に気の毒!
ネットでもレンタルでも良いから是非観てくださいね
安定の弁護士物語
きっとこうなるのかな〜と予想通りの展開で、特に目新しさはないが、つまらないということは全くなく、安心して観ていられる弁護士モノの王道かな。
被告の弁護士が証人にあれほど関わることは無いのでは?裁判中に被告に不利になるような証人の正当性を証明する弁護士はいないのでは?という疑問はあるが、疑問も払い除けるくらいの、悪人を暴いていく様がスッキリする良い場面だった。
検事の言った言葉「自閉症が自分の中に閉じこもって外に出られないなら、こちらが入っていけばいい」
なるほど!その通り。でも簡単なことではないよなあ、難しいからなかなか上手く噛み合わない😔
主人公と父親との関係もほっこりさせるものもあり、弁護士は辞めることになってしまったようだが、信念を貫いた満足感が伝わる映画だった。
私は韓国人の名前がなかなか覚えられず、アレに出ていたあの人だ!と顔はわかっても名前が分からない😭名前がわかる男優さんは4人かな(恥ずかしいですが💦)チョン・ウソンはそのうちの1人です。デイジーを観て、カッコいい〜と思って覚えてた😍
韓国の名前はよく似ていてどうにも頭に入らんのです。字幕を観てもハングル文字は記号のようで読めないし💦わたしだけかな、トホホ😰
【”自閉症スペクトラムの人と信頼関係を持つには、その世界に入る事・・” ある事件を目撃した自閉症の少女と”世間の垢”に塗れそうになっていた弁護士との交流が暴き出した真実。】
ーある晩、自閉症障害を持つイム・ジウ(キム・ヒャンギ)は向かいの家のある光景を”目撃”してしまう。金持ちのキム・ウンソクがビニール袋を頭に被せられ、窒息死してしまった事件だった。家政婦のオ・ミランは”ご主人様を助けようとした・・”と証言するが、被告となる。
元人権団体を支援していた弁護士スノ(チョン・ウソン)は父が多数の人の保証人になって多額の借金を抱えていたため、今は”世間の垢に塗れた”弁護士事務所に所属し、オ・ミランを弁護することになる・・。ー
■今作の魅力
・弁護士スノが、検察側証人イム・ジウと交流を深めていく過程で、彼女の哀しさとそれでも前向きに人を信じて生きる姿に触発され、一度は”世間の垢”に塗れそうになっていた自分の立つべき場所を思い出す過程。
及び、第3回公判でのスノの見事な<まさかの>弁論である。
ーーーーーーーーーーーーー
・スノがイム・ジウから証言を得ようとアプローチを図るが、序盤は上手く行かない。検察官のイ検事は弟が自閉症であるからか、イム・ジウとその母から信頼を得ている。
・イ検事から”自閉症スペクトラムの人と信頼関係を持つには、その世界に入る事”とアドバイスを受けたスノはイム・ジウと徐々に距離を縮めて行く。
-その過程で、自閉症スペクトラムの人が抱える困難、特性を学んでいくスノ。イム・ジウの親友だと思っていた少女が実は、彼女を苛めていたり、自閉症の一部の人の聴力が人並外れている事を知ったり・・。
そして、イム・ジウが”高機能自閉症スペクトラム”であることが徐々に明らかにされる。ー
・第2回公判にイム・ジウは出席するが、スノは彼女を”精神病患者”と言ってしまう・・。
第一審判決は、イム・ジウの証言に疑問符が打たれ、オ・ミランは無実となる。その際、オ・ミランの表情と彼女が振り返ってみた”ある男”の表情。
■イム・ジウが母親の反対を押し切って、第3回公判に出るシーン。”お母さん、私は証人になりたい・・。みんなに真実を教えてあげたい・・”
-公判に出れば、再び傷つく可能性があるのに・・。-
父からの愛が溢れる手紙で、本来の自分を取り戻したスノは、自閉症スペクトラムの人の証言の有効性を様々な事例で裁判長に訴える。
ースノが父の血を引いている事が良く分かるシーン:心に響く・・。ー
驚く”世間の垢に塗れた”弁護士事務所の所長。
そして、イム・ジウの驚異的な聴力が
”事件当日のキム・ウンソクと家政婦のオ・ミランとのやり取りを法廷で再現する・・”
<途中から成り行きは読めてしまったのだが、法廷劇の面白さ、スノが検察側の証人の自閉症の少女から触発され、且つての自らの理念を思い出していく過程など、面白く鑑賞した作品。
チョン・ウソンは格好良くて”良い人です・・”>
■蛇足
「神と共に 第一章、第二章」を面白く鑑賞し、尚且つチョン・ウソンが主役である、今作品の存在自体を知らなかった・・。
私の居住区では公開されなかったのであろうか・・。韓国映画のハイレベルさには今更ながら恐れ入る。
劇場で鑑賞していたら、もっと高評価になったであろう作品である。
良作なのに上映館が少なすぎ!!
韓国人俳優には疎いので
あまり知らなかった主演のチョン・ウソンが
だんだん福山雅治に見えてきちゃって(笑)
また話が、福山でリメイクしたらハマりそうな話。
事件の真相に迫るサスペンスと
自閉症、障がいのある人と社会の関わり方や
本当の正義ってなんだろう?と言った問いかけ等
とっても深い内容が盛り込まれた
良質な映画です。
人の心を信じたい、文句なく良いものが観たい!
でも重いのは苦手!というそんな方には絶対おすすめです。
自閉症といっても女子高生らしいゆるい日々という
可愛らしい描写もたくさんありますよ〜
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
この映画も、同じ日に観た
「エクストリーム・ジョブ」も
今、大ヒット中の「パラサイト」も
昨今の韓国映画は脚本が本当に上手い!!
エンタメとして面白く観せながら、大事なこと、
人としての正義のあり方や
世間のシステムへの警鐘などが
うまく盛り込まれて
観ていて、
今の世の中の問題がストレートに
心に迫って来る。
日本に来る韓国映画にほぼハズレ無し!!
注目俳優としては
自閉症の少女を演じているキム・ヒャンギ!
「神と共に」の二部作で前編では明るくコミカルに、
後編ではとても健気な少女を見事に演じてました。
この子の名前だけでも覚えて帰ってください!
「パラサイト」が米のアカデミー賞を総ナメしたので
(2020年2月14日に書いてます。)
今後韓国映画への国際的な注目が格段に上がるでしょう。
この子、今に出てきそうな気がします。
に、してもこんな良作の上映が
大阪と東京と全国でたった2館だけって!
ちょっとありえないんですけど!!!!
@お勧めの鑑賞方法は?
映画館で!と言いたいけど
上映館が少なすぎて本当に気の毒!
ネットでもレンタルでも良いから是非観てくださいね
全31件中、1~20件目を表示