「【”自閉症スペクトラムの人と信頼関係を持つには、その世界に入る事・・” ある事件を目撃した自閉症の少女と”世間の垢”に塗れそうになっていた弁護士との交流が暴き出した真実。】」無垢なる証人 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”自閉症スペクトラムの人と信頼関係を持つには、その世界に入る事・・” ある事件を目撃した自閉症の少女と”世間の垢”に塗れそうになっていた弁護士との交流が暴き出した真実。】
ーある晩、自閉症障害を持つイム・ジウ(キム・ヒャンギ)は向かいの家のある光景を”目撃”してしまう。金持ちのキム・ウンソクがビニール袋を頭に被せられ、窒息死してしまった事件だった。家政婦のオ・ミランは”ご主人様を助けようとした・・”と証言するが、被告となる。
元人権団体を支援していた弁護士スノ(チョン・ウソン)は父が多数の人の保証人になって多額の借金を抱えていたため、今は”世間の垢に塗れた”弁護士事務所に所属し、オ・ミランを弁護することになる・・。ー
■今作の魅力
・弁護士スノが、検察側証人イム・ジウと交流を深めていく過程で、彼女の哀しさとそれでも前向きに人を信じて生きる姿に触発され、一度は”世間の垢”に塗れそうになっていた自分の立つべき場所を思い出す過程。
及び、第3回公判でのスノの見事な<まさかの>弁論である。
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・スノがイム・ジウから証言を得ようとアプローチを図るが、序盤は上手く行かない。検察官のイ検事は弟が自閉症であるからか、イム・ジウとその母から信頼を得ている。
・イ検事から”自閉症スペクトラムの人と信頼関係を持つには、その世界に入る事”とアドバイスを受けたスノはイム・ジウと徐々に距離を縮めて行く。
-その過程で、自閉症スペクトラムの人が抱える困難、特性を学んでいくスノ。イム・ジウの親友だと思っていた少女が実は、彼女を苛めていたり、自閉症の一部の人の聴力が人並外れている事を知ったり・・。
そして、イム・ジウが”高機能自閉症スペクトラム”であることが徐々に明らかにされる。ー
・第2回公判にイム・ジウは出席するが、スノは彼女を”精神病患者”と言ってしまう・・。
第一審判決は、イム・ジウの証言に疑問符が打たれ、オ・ミランは無実となる。その際、オ・ミランの表情と彼女が振り返ってみた”ある男”の表情。
■イム・ジウが母親の反対を押し切って、第3回公判に出るシーン。”お母さん、私は証人になりたい・・。みんなに真実を教えてあげたい・・”
-公判に出れば、再び傷つく可能性があるのに・・。-
父からの愛が溢れる手紙で、本来の自分を取り戻したスノは、自閉症スペクトラムの人の証言の有効性を様々な事例で裁判長に訴える。
ースノが父の血を引いている事が良く分かるシーン:心に響く・・。ー
驚く”世間の垢に塗れた”弁護士事務所の所長。
そして、イム・ジウの驚異的な聴力が
”事件当日のキム・ウンソクと家政婦のオ・ミランとのやり取りを法廷で再現する・・”
<途中から成り行きは読めてしまったのだが、法廷劇の面白さ、スノが検察側の証人の自閉症の少女から触発され、且つての自らの理念を思い出していく過程など、面白く鑑賞した作品。
チョン・ウソンは格好良くて”良い人です・・”>
■蛇足
「神と共に 第一章、第二章」を面白く鑑賞し、尚且つチョン・ウソンが主役である、今作品の存在自体を知らなかった・・。
私の居住区では公開されなかったのであろうか・・。韓国映画のハイレベルさには今更ながら恐れ入る。
劇場で鑑賞していたら、もっと高評価になったであろう作品である。
NOBUさん、今晩は🌃
「ザ・キング」は観ました。忘れていたけど、(踊っていました、、、)で思い出しましたよ😂おぉっ😳とちょいと驚いたような、、、。ストーリーの記憶は曖昧ですけどね❗️