「キム・ヒャンギの演技にやられた」無垢なる証人 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
キム・ヒャンギの演技にやられた
殺人の疑いをかけられた家政婦の弁護を請け負った主人公が、裁判の証人となった自閉症の少女と交流していく物語。
序盤に若干の違和感を覚える。少女が検察側の証人だからだ。弁護の依頼人を犯人だと証明するための証人ということになる。彼女と交流し理解していくと弁護に不利になるのでは?と思っていたが、なるほどうまい展開だった。そこに主人公の価値観や立ち位置、父親や思いを寄せている女性との関係も絡んでいく。
ふーーん、なかなか面白いじゃないのと油断していたら最後の方で涙腺を一斉攻撃されてしまった。やられた!
ミステリーとしての驚きは大きくないし、法定に立った少女を尋問するのは主人公ではなく上司だったり(嫌な役割を主人公にはさせない)、たしかに甘さはある。でも十分いい映画だった。とにかく証人になる少女を演じたキム・ヒャンギがいい。
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