「弁護士にはなれなくても」無垢なる証人 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
弁護士にはなれなくても
15歳のアスペルガー症候群の少女の目撃情報のみで立件された殺人事件で、自殺か殺人かを争点に、証言の信憑性を問う為に、少女を証言台に立たせ様とする弁護士と少女の話。
被告人と被害者が揉み合い争う姿は、殺そうと襲っていたのか、自殺を止めようとしていたのかという流れから、弁護人が証言を崩す為に少女を法廷に引っ張り出そうと画策していくストーリー。
被告人の無実を証明する為に、目撃者と打ち解けて裁判での証言に導こうとする行動は、弁護士としては紛うことなく正しい行動だけど、いざ、裁判となると人としては嫌悪感を感じる様になっていく。
まあね…上手く行き過ぎではあるし意外性もないしあざといんだけどね…
やっぱり根は良い人な弁護士と、アスペルガー症候群が故の壁はあるものの素直で純粋で優しい少女との交流という構図は、温かいし可愛らしくもあって沁みてくる。
ご都合主義満載だけど、オチへの流れは優しさに溢れていて目頭が熱くなったし、そんな弁護士いるかよ?という思いは皆無ではないけれど、エンタメドラマとして非常に面白かった。
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