「強烈な映画体験。様々な映像が脳裏(眼裏?)から離れない。内容の解釈はその後にしましょう。」ライトハウス もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
強烈な映画体験。様々な映像が脳裏(眼裏?)から離れない。内容の解釈はその後にしましょう。
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①映画の全編を流れる霧笛の響き。レイ・ブラッドリィの『霧笛』が思い出されて、そのうち海から太古の怪物が現れるのかしら、と思わされてしまった(モンスター好きの私にはそれでも良かったけど)。実際現れたのは人魚でしたが。②孤島や隔絶された場所に取り残された人間たちが幻想や狂気に囚われていく姿を描いた映画は時々あるが、今回は「灯台」を舞台としたところが新味か。『そして誰もいなくなった』(これは小説だけど)や『マタンゴ』『鳥』といった映画的記憶を呼び起こさせる。③人を殺した罪悪感に囚われ続けている男が、これまた変なおっさんと、秘密めいた灯台のある絶海の孤島みたいなところで何十日も二人だけで閉じれ込められたら、そら幻覚も見るだろうし頭もおかしくなろうというものだか、圧倒的なモノクロの映像がそれだけではないと思わせるシーンを綴っていく。映像で語り映像でイメージさせる正に映画らしい映画だ。④
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