「素晴らしい」ライトハウス KAさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい
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1800年代の実話をもとにしたサイコロジカルホラー。
殺風景な小さな島で灯台守の仕事をする男二人。
今とは違い他の人間と連絡を取る手段が存在せず、外界の情報を得る手段もない、ゲームなどの娯楽もない。
陰鬱な深い霧の中、不気味な霧笛の音が繰り返し流れる。徐々に狂っていく男。
この映画の舞台である1800年代であれば、灯台守に限らず人里離れた場所の仕事には似たような状況はあっただろう。
置かれた環境によって暗闇の世界に引きずり込まれ病んでしまう状況を、古い時代の描写とモノクロ画面によって効果的に表現している。
あらゆる場所がネットワークでつながり夜も光であふれる現代でも、同じように闇に落ちて病んでいる人はいるが想像するのは難しい。
この映画によって、今もどこかで誰かが苦しんでいるであろう暗闇の世界に入り込んだような気分になった。
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