劇場公開日 2020年7月24日

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「その警官は、女性&黒人&元アフガン兵士」ブラック アンド ブルー 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0その警官は、女性&黒人&元アフガン兵士

2022年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

傑作で、良作です。オススメします。
新人警察官のアリシア・ウェスト(ナオミ・ハリス)は生まれ故郷ニューオリンズに帰ってきた。
ハリケーン・カテリーナの後で、張り切って赴任した警察署で警官は、
汚職がはびこり、麻薬売買と横流しにも加担していた。
ベテラン警官のヘルプでパトカーに同乗したアリシア。
車にいるんだと命じられたが、発砲音に驚いて飛び出すと、
警官が、黒人の売人を撃ち殺す現場を目撃してしまう。
アリシアに向かって銃弾が発砲される・・・
跳ね飛ばされるアリシア・・しかし彼女は防弾チョッキを身に付けていた。
そこからは一昼夜に渡るアリシアの警官同僚からの、逃走劇。
ともかく、逃げる→隠れる→走る→格闘する→投げ飛ばす。
アリシアはアフガニスタンで戦争に従事した元米軍兵士だった。
そのスキルは最大限に生かされます。
アクション映画としても凄く面白いです。
ノンストップ・アクション。
タイムリミットはほぼ24時間!!
もうひとつのポイント。
アリシアはなぜ執拗に追われ命を狙われるか?
それは目撃した警官殺人の一部始終を録画したカメラを、
アリシアが胸元に装着してたからなのです。
《ともかく証拠を消したい、カメラを取り上げたい》
追う警官も必死です。
逃げるアリシアもさすがアフガニスタン戦争の元米兵。
後半3分の1はほぼアクション。
ナオミ・ハリス、カッコ良かったです。
助けるタイリーン・ギブソンも渋くてしかも頼りになる。
麻薬組織のボスの女になっている幼なじみが、アリシアの心に気づくところも良かった。

ナオミ・ハリス演じる女性警官の正義感。
どんなに困難でも正義感を貫き通す姿に共感しました。
どんな人間でも、ひとりの命の重みは同じ・・・
アリシア(ナオミ・ハリス)のが戦場で培ったモットー。
それは無駄な命など、ひとつもない。

白人警官に黒人の麻薬の売人が虫ケラのように殺される命。
麻薬の売人でも、命は命なのです。
映画の背景には、ブラック・ライブズ・マター(黒人の命を粗末にするな〜)
・・その流れなのですが、声高に叫ばないことで、より強く伝わりました。
面白いのに考えさせられるチョッピリ社会派映画でした。
題名のブラックアンドブルー。
(アリシアが黒人そしてブルーは制服の色・・ですかね)

琥珀糖