花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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レア・有村さんの歌声
正直観賞後、作品に対するイメージが浮かんでこなく困ってしまいました。
元々主演のお二人とインスパイアソング含め素敵だったのでムビチケも買い、かなりの期待で臨みました。
本当に何でもない日常。盛り上がることもなく、そして最後はハッキリとハッピーエンドとは言えないものでした。
その中に『死』など、暗いものもいくつかあって。
んー、そうなるとどこに救いというか、良さを求めていいのか分かりませんでした。
最初は懐かしさや、キュンキュンしたり見ていて幸せでした。『ここまで合わんだろ』位に趣味や考え方がシンクロしていて、二人はソウルメイトかと思うほどで。
だからこそ、ここまでバッチリ合っているのに最後別れるとなると、『ソウルメイト』という考え方すら否定してしまうような感じもしてしまいました。
麦くんが描く絵はどれも素敵でした。
有村さんの歌声もとても可愛くて。以前CMで不安定な印象でしたが上手でとてもキュートな声でした。必見の1つかも。
あとは、菅田将暉さん・有村架純さんが出ていることが一番良かった、という印象で。泣く場面も特に無かったです。
『分かる』とは思います。ある程度年を重ねていれば皆共感はするのかもしれません。
ただ、大御所の坂元さんが描くオリジナル作品なので過去作品など考えるとこうゆう仕上がりになるのも理解できる気がしました。
予告編だけみたらインスパイアソングも合っていてとても素敵に仕上がっているので実際みるまでわからんなと思いました。
タイトルが秀逸、モノローグ多すぎ
そのうち気がつくんだ、共感を求め合う恋愛は上手くはいかないって。
それに気がついたころ、きっと大人になったってことなのかもしれない。
氾濫するカルチャーの中で、「好き」の勘違いがたくさん起こる、そしてそれは誰しもが通る「必然の過ち道」なのかもしれない。
タイトルの通りこれは「花束」なんだ。
いつかは枯れる、ドライフラワーにしたとしても、追憶の極みでしかない。
坂元裕二さんが大切に大切に紡いだ言葉たちを、
菅田将暉が受け止め、敢えてカッコ悪い男へと変わっていく。
有村架純はどうしても激しい女を演じさせた方がピンとくるので、
なんだか菅田将暉と馴染まないまま終わった気がする。
にしても土屋監督、よく罪の声の後にこれ撮ったよな…。
振り幅すごすぎw
個人的にはモノローグ多すぎてちょっとと思った。
脚本家の悪い癖なんだろうか。
ト書きで魅せるという手法が殆どなかった。
ラジオドラマでもいけたかもしれない。
案外泣けなかったけど、、、
先月4年間付き合った彼女と別れたばかり。
泣きたくて観に行ったけど、案外泣けなかったですね。。。
でも、作中の付き合い始めの初々しさは、自分の思い出と重なって少し切なくなりました。
映画自体は良かったと思います。
追記
2回目の鑑賞。
やっぱり泣けなかった。でも、1回目と違う視点で観れたので楽しめたかな。
また素敵な恋愛がしたくなりました。。。
2/10 イオンシネマ草津にて。
追記
3回目の鑑賞。
純粋にこの映画好きです。
タイミング的に良かったということもありますが。。。
『楽しかったことだけを思い出にして、大事にしまっとくから…』
そろそろ前を向いて歩いていこうと思います。
4/17 イオンシネマ草津にて。
結婚生活40年で深みが判る作品
若い子5年間の恋愛物語ですが、結婚して40年過ぎた私達にとって、凄く会話に深みを感じる作品でした。有村架純さんと菅田将暉君の演技は引き込まれますね。今、恋愛中のカップルが何年か経って見直したら、見方が変わると思う映画です。面白かった。
食パンが落ちる時は大体バターを塗った側。
推しの俳優×推しの女優
観に行かないわけがないでしょう
もちろん公開日に行きましたとも!
どんな内容なのかよく分かっておらず
ざっくり観た予告は、
とにかく菅田将暉と有村架純のラブラブなお話なんだと勝手に思ってた。
でも実際は、そんなに単純なものではなくて。
2人の出会ってからの5年間の日記物語。
平凡で、ありきたりで、ごく普通な2人の出会いと別れ。
テンポのいい展開で進むストーリーに最初から最後まで惹き込まれてしまう。
単純な物語のようで、時の流れと共に少しずつ変わっていく2人の感情を、
主演のお二人が見事に演じ切ってくれました。
山崎賢人さんの『劇場』に少し似てるような、
でも劇場よりフランクに、楽しみながら観れる、そんな映画です!
菅田将暉さん、有村架純さん、脱帽です。
誰もが共感してしまうのではないだろうか。
これが"リアル"なんだと。
男女で違う物事の考え方。
視聴者側(第三者)から観るから両方の気持ちが理解できるし、
これはきっと恋愛をする人には必ず起こりうる問題であり、
男性は、女性側(有村架純)の気持ちを、
女性は、男性側(菅田将暉)の気持ちを、
理解するのにとてもリアルで分かりやすいシーンが多かったですね!
そして、別れのシーンのファミレスにはやられました。
思わず涙が溢れてしまった。
やはり、実力派の俳優の方々が主演だと、
本当に安心して、映画に入り込める。
個人的には最近は、韓国の映画やドラマのクオリティに圧倒されて、日本のものに手を出しにくくなっていたのですが、
ストーリー展開から、くすっと笑える演出、演技まで、とても好きでした!
これをオリジナルで作った坂元裕二さんって、
ただただ、すごいなって思ってしまった。
ぜひ、2人の世界を見届ける思いで、
映画館で堪能して欲しいですね!
【贈り物のような恋】
ギフトのような恋をした。
花束みたいかはわからない。
でも、思い出したら、微笑みたくなる。
若い頃は、趣味が何とか、こんな価値観だとか、語り合いたいことは沢山あった。
それが同じであることは、運命のような出会いだと思わせてくれた。
大会の健闘を祈ってもらったり、
お互いに合格を祈りあったり、
お互い祝杯をあげたり、
そして、一緒に過ごす時間は長くなって…、でも、
時間はあっという間に過ぎる。
幸せな時間だ。
暖かな時間だ。
穏やかな時間だ。
肌と肌が触れ合うゾクっとする時間だ。
気だるいような溶けあう時間だ。
だが、すれ違いは必ずある。
それは、防ごうと思って防げるようなものではない。
唐突なようで、実は蓄積してたり。
生まれ育った故郷に帰りたい。
仕事に打ち込みたい。
ケンカもしたが仲直りも出来た。
でも、決定的な瞬間は訪れる。
予想はしていても、
覚悟はしていても、
胸が締め付けられるようだった。
今でも思い出す。
離婚した相手とのことより、良い思い出として思い出す(前の妻よ、ごめんなさい)。
どうしてるだろうと、たまに考える。
元気だろうかと、たまに考える。
人づてに確かめることは出来るけど、聞かない。
でも、祈っている。
幸せであって欲しいなと。
映画のように偶然会えたら良いなと。
僕の経験した贈り物のような恋は、花束みたいな恋と少し似ているかもしれない。
新鮮なラブストーリーでした♪
舞台は2015~2020年。麦くんと絹ちゃんの恋愛模様を描く。
特に突飛した設定があるわけでもなく、とんでもない事件や困難が起きるわけでもない。
映画だからこそ表現できる、現実ではありえないような素敵なラブストーリー・・・的な作品とは全くの逆。
あくまで皆が経験してきたような恋人たちのリアルな日常。
だからこそ、共感しやすくもあり、自分自身と重ねてしまうところもあり、素直に泣けてしまう。
ラブストーリーというジャンルは、決して嫌いではないけれど、自分としてはなかなか心に残る作品は少ない。
でも本作は、なんか新しいラブストーリーを見させてもらった感じがします。
有村架純ファンとして、押さえておくかって感じで観に行ったのに、予想を遥かに超える良い作品でした✨
あと、その時々に流行ったサブカルチャー的ネタがふんだんに盛り込まれています。
分かるネタにはニヤリとし、分からないネタはさっぱり分からない。
そこが分かるか分からないかでも、楽しさが変わってくるかもですね😄
とりあえず、話の例えにちょこちょこ出てきた今村夏子のピクニックという小説が気になってしょうがないですw
花束はもっと美しくない?
ごく普通の恋愛をコミカルに、細かな描写で描く。
テレビドラマサイズの話をスクリーンで観る。
…花束はもう少し美しくないですか。
題名とストーリーに違和感を覚えますね。
心の声をセリフにする…、映画としては、表現が軽すぎますね。
テレビで見れば、おもしろかったかもしれませんが、映画としてはちょっと、醍醐味がないですかね。
演技や映像で成立していないと、2時間もちませんよ。
清原果耶もそこでいらないでしょう。普通のカップルが出てこないと、気が散りますしね。
予告編見とくだけで、まあ良かったかなというパターンではありますね。
出出しがちゃっちいと、やっぱり映画はだめなんだよなぁ。
共通点が奇跡のように多かった二人が、お互いの共通点探しをしながら盛り上がり、二人はラブラブ気分に包まれますが、やがて探すべき共通点も探し尽くしてしまいます。そうなったあと、はたして二人は……。
主演の菅田将暉と有村架純の二人が、お互いの趣味も興味も考え方も非常に良く似ていたことから、それが愛へと発展した、そういう二人の愛の日々を延々と描いた作品です。
言うまでもなく、男女のあいだで共通点が多いことは、二人の間隔を引き寄せる最良の材料です。
「この趣味も一緒だった」、「あの考え方も一緒だった」と言いながら、お互いの共通点探しをして、二人はラブラブ気分に包まれるわけですが、やがて探すべき共通点も探し尽くしてしまいます。
そうなったあと、はたして二人はどうなってしまうのでしょうか。
共通点探しだけが愛だと感じている二人の姿に、どこか危ういものを感じながらも、共通点探しを続けている最中の二人のラブラブ気分を楽しめば良い映画なのかな、とは思いました。
ところで、これはオリジナル脚本だという触れ込みでしたが、楠瀬誠志郎の歌「5minuits」(1991)のパクリ、とまでは言わなくとも、そっくりそのままのシチュエーションが展開されます。
歌では、お互いに別の恋人を連れてすれ違い、背中を向けあいながら小さく手を振るのですが、映画の二人もまさにその通り演じたので、しかもそれがエンディングの良いところだったので、おやおやーという感は否めませんでした。
シナリオライターもバブル期の人なので、バブル期に流行った、このとびきりオシャレな歌が頭の片隅に残像として残っていたのかも知れませんし、あるいは、みんなが忘れた頃に、いつかこのシーンを脚本にしてやると思って温めていたのかも知れませんが。
というわけで、もし楠瀬誠志郎の「5minuits」を聴けるチャンスがあるなら、ぜひどうぞ。
たしかにこの歌の世界の向こう側に、映画「花束みたいな恋をした」の世界観そのものが二重写しで透けて見えるのです。
それに、「5分間」という題名の曲ですが、実際には4分ほどで聴き終わるシングルですし。
花束みたいな恋の描写が尊い
菅田将暉さんと有村架純さんが演じる、出会いから恋人との一番楽しい時期の描写がとても自然で可愛らしく「あぁ恋愛っていいなぁ。すごく楽しくて大事な時間が重なっていくんだよなぁ。」と、自分の過去の恋愛の思い出に浸りながら観ていました。
物語の展開に意外性はなく、というかもう予告から結末は分かっているしそのキッカケも想像通り。本作は物語というよりも、一組の普通の恋人たちの花束のような恋の始まりから終わりまでの日記のような日々の描写を愛でる作品だと思います。
一つ一つのやり取りにリアリティがあり、幸せなときめき、恋の楽しさやドキドキ、そしてイライラやもどかしさが伝わってきます。中でも、嘘みたいに共通点が多く恋が始まる予感しかない麦くんとの出会いの一夜のあと、朝帰りして実家に帰った絹ちゃんが母親の小言に耳を塞ぎ「まだこの気持ちを上書きしないで」と、余韻に浸る姿が大袈裟過ぎず、でも物凄くドキドキした恋の始まりの表現にぴったりで、とても共感しました。
終始とても丁寧でナチュラルな描き方で、それぞれの心理描写も分かり易く、ほっこりしながら観ることができました。
恋はナマモノ、賞味期限があるからこそ…
2015年から2020年までの時代背景とともに、ある男女の恋の始まりから終わりまでをリアルに描いた作品。
他人の恋愛事情を見ることによって、客観的に自分の恋愛経験も見つめることになる。わかりみが深いとはまさにこのこと。
ずっと同じ人を好きでいることはほぼ不可能である。
恋の賞味期限はよくもって三年と言われていて、そもそも恋とは脳の快楽ホルモンによっておこるものであることも科学的に証明されているのだ。
恋のいざこざも男と女の脳の構造のすれ違いによって起きる。
また男の愛情は責任であり、女は共感やダイレクトな愛情を求めるということが、本作からも感じられる。
花束って特別なもので、そこにあるだけで日常が彩り華やぐ。そして恋は花束のようなものでいつか、枯れてしまうのだが、たとえ枯れたとしてもドライフラワーのように楽しむことはできる。それが例えるのなら“結婚”ではないのかなと。(経験者から見て)
とはいえ、やはりドライフラワーより、生花、瑞々しいフレッシュな花束の方が良かったりして(だから不倫って古今東西なくならないんです)。
恋愛は儚くもあり人生をより豊かにしてくれるエッセンス。恋せよ若者、夢みよ若者、そんなメッセージ性を感じた。
カラオケっぽくみえないカラオケ、あの“蜜”が今は懐かしくもあり、そして、渋谷パルコが閉店したり、スマスマが最終回を迎えたり、パズドラにはまったり、前田裕二の『人生の勝算』、Air Podsじゃないイヤホン、この5年間の時代の象徴といったものを加えての描き方も好きだ。
部屋のインテリアも、絵も、色調も全て私好み。
不満な点を挙げるとすれば、エンディングで、オーサムシティクラブの『勿忘』が流れるとばかり思っていたから、そこが残念。聴きたかったな。
始まりはいつも終わりの始まり
菅田将暉扮する山音麦は、終電を逃した事をきっかけに有村架純扮する八谷絹と出会った。価値観が似ていた事からふたりは付き合い始めた。「始まりはいつも終わりの始まり」と言う詩も紹介されていたが、昔から同棲と言う言葉はあったけど、いかにも安易な今どきの同棲は昔とは違う様な気がする。
麦曰く、生活する事は責任だ!と言うセリフがあったし、麦は結婚を望んだりもした。身近な私生活においても同棲から結婚に踏み出すタイミングで相談を受けたり女性の両親に挨拶に行くのに悩み始めた男性の話を聞いた事があるが、私に言わせると麦の場合は就職が決まった段階で何とか結婚に踏み切るべきだったよね。同棲と結婚の考え方が男女で違っても、一生を添い遂げる覚悟を決めてプロポーズするのは男性であるべきと思う。甘い恋愛も生活が入ってくると、現実にさいなまれる事が出て来るから何とかふたりで乗り切る努力が出来るのは結婚して子孫を作ると言う意識から始まると思う。菅田将暉と有村架純は悪くなかったけど、この映画の展開では単なるその辺にありがちな話になってしまったんじゃないかな。
ところで、映画前半の最寄り駅は京王線名大前駅であった事からすると、麦は明大生かと言う感じで、綺麗になった名大前駅とともに我が青春時代をも懐かしく思えたのは良かったね。
恋と愛の違い!?
学生時代の毎日がときめきの楽しい恋。
でも、そこへ責任がのしかかってくると、人は変わらずにはいられない。
それは成長であって悪い事では無い。
付き合いも5年目に突入すると、結婚がチラつく。
そのまま妥協で結婚する人もいるだろうけど、二人は別れた。
二人に足りなかった物はなんだろう。
相手に対する尊敬や信頼?思いやり!?
恋が愛に変わるのは気が合うだけじゃダメなのかな。
出会った年齢が若過ぎたのかな?
もしかしたら、10年後くらいにバッタリ会って、お互い訳あり独身で。
そしたら今度はうまく行くのかも!?
観終わった後も色々、空想させる物語でした。
菅田将暉さんも有村架純さんもとても自然体で良かったです。
これが恋の映画か?
サブカルと恋愛対象への知識と情報を如何に多く細かく持つかにだけ腐心して、
実は対象を好きでもなければ感動もしていない二人。
恋もアートも情報ではないはず。
そうであってたまるか。
だからか、この二人を全然好きになれず、
これが恋の映画には見えなかった。
非支持。
押しボタン式の信号機
素敵な出会いをして、こんな偶然 こんな気の合うことある?🎵なーんて恋愛に夢中になって、楽しい毎日。
ずっと続いていくと思っていたけれど‥
良い恋愛ストーリー。
二十代にはめちゃささるんだろうなぁ
じんわり染みました。
「私たち」だったし、きっと「あなたたち」です
坂元裕二さんだったから観に行きました。
単純なラブストーリーなど書かないと思ったから。
ジェットコースターのような上がり下がり落ち着く、恋愛という時間。
生きていく、又は生きていかせる為にしなければいけないこと。
それでも忘れられないあの日々。
埋め合いたかった言葉たち。
学生の時に出会っていたらきっと理解出来なかった作品でした。
でももう私も学生ではなく、学生気分でいられるわけでもなく、でも学生気分のつもりでもなくて、、。
私は今の私そのものを観ているようでした。
きっと、誰もが一度は経験する道なのでしょう。
そしてその道を共に歩いた人のことは一生忘れられないのでしょう。
道を歩き続けても、違う道を歩き始めても、間違いではない。
私も、「私たちの道」を考え直したいと思いました。
ネタバレはしません。
でも、必ず観て欲しい作品です。
誰にもある大切な恋愛体験を思い出させる
終電を逃したことで出会った麦と絹。2人が付き合って別れるまでを描いたラブストーリー。
有村架純と菅田将暉が主演で坂元裕二が脚本、Awesome City Clubの音楽がフィーチャーされてるとなったら観ない要素がない。
ストーリーは意外とシンプルで、2人が出会っていろんな趣味や感性が似ていることに驚きながらも惹かれ合う序盤、卒業間近に2人で暮らし始める中盤、社会人となり徐々にすれ違っていく終盤となっている。
2人の趣味・感性にすべて共感できたわけではないが、好きなものが似ていたり共有できる素晴らしさを存分に味わせてもらった。そして後半2人が別れるまでの過程もそこらへんでありそうなエピソードに固められていた。それはありきたりということではなく、とても共感できるものということ。
ハッピーエンドではないが、バッドエンドでもない。多くの人が経験する昔の恋愛を思い出すような鑑賞体験だった。そういう意味ではとてもリアルなラブストーリーだと言える。泣いたりするほど切ないわけではないが、個人的にはすごく愛おしい作品になってしまった。
嫉妬!やっぱり坂元裕二さんだな〜
花束みたいな言葉の数々、やっぱり坂元裕二なんだよな〜。流行りものポップカルチャー引用&時事ネタ満載だけど普遍的、こんなの嫉妬する。時間経過を表すナレーションなんかは、紛れもなくぼくの大好きな坂元裕二節。リアル(ex.『ゴールデンカムイ』)実名登場の嵐がその時代を知っているものとして共感ポイント上げる。「偉い」「おかしい」「何も感じない人だよ」の差異を伴う反復に、靴などの小物使い。「さわやか」!ハンバーグ食べたい!サラッと静岡!Awesome City Clubの刷り込みがもはや癒着サブリミナル効果。それに対して『希望のかなた』は本当に良い映画。「パズドラしか!やる気しないの!」は名台詞・オブ・ザ・イヤーか。「もうなんかどうでもよくなった」という温度差。羊文学いいよね。無理なのは分かってるんだけど、僕も坂元裕二さん脚本で恋愛モノ演じたいっすね、そんな気分にもなる。
架純と将暉が恋をしたら…。あえてカリスマ性を押し殺すように平凡な菅田将暉の髪型はちょっとカツラみたい。そんな将暉が社会に飲まれる。架純も苦労する。だから、2014年のワールドカップでブラジルがドイツに7点取られたのよりはマシだって思うようにしている。主人公たちが終盤ファミレスの若者に若かりし頃の自分たちと重ねるように観客もまた自分たちの経験・体験を重ねる。けど、大学の授業サボってセックスしてる連中マジでくたばってくれ。二人ともバイトしながらダラダラ同棲とかしてみたい。そして謎にお金発生してるんかってくらいのジョナサンの主張!よーし、コロナ終わったらライブ行くぞー!!あ、下心とかじゃなくって…。にしても最後までイヤホンって物持ち良すぎる。きのこ帝国の解散、多摩川の氾濫、そしてグーグルマップ。かわいい手描きの絵のタッチとかオシャレが鼻につくのは確か(普段はこういうの大好き)。出たなリトルモア。
不思議な気持ちになった。
映画館を出て、不思議な気持ちになった。
どこかうらさびしいような、きつねにつままれたような…。
ふたりの出会いは飾りっ気なく魂が出会うようで観ていてドキドキした。
共通点の多いふたりが意気投合するだけじゃなく、相手の気持ちを細やかに慮りながら一緒になっていく描写はほんとうに美しかった。
なのに、ラストに向かってホラー化する(笑)
相手のことをどんどん受け入れられなくなっていく。
相手の変化、自分の変化も受け入れなくなっていく。
別れをごくごく簡単に選ぶ。
自分も若い頃、こんな別れがあったような気がしてきた。
軽い。別れが、耐えられないほど軽い。
傷が大きくなる前に、戻れなくなる前に別れた、というべきか。
賢い選択なのか、人間的な成長を放棄したというべきなのか。
不思議な後味はどうもそのあたりのようだ。
坂元裕二脚本。なんとなく納得した。
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