花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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佐久間宣行のお勧めで
ノーマークの作品でしたが深夜ラジオで佐久間宣行さんが絶賛していたので、そうか、おじさんが観ても面白いのかと思い、公開1ヶ月遅れで映画館へ。
何となく昭和っぽいボーイミーツガール物語でしたが、主演の二人の演技が凄く巧すぎ。何十年か前の若かりし己の恋愛感情を思い出し、スクリーンに引き込まれました。
最後まで全く飽きずに鑑賞出来たのは劇中会話のセンス、と言うか素晴らしい脚本の出来と菅田将暉、有村架純のナチュラルな演技力の賜物でしょうか。
もしかしたら数年後に令和の東京ラブストーリーとしてエポックメイキングな作品と評価されるかも知れません。
モノローグがいやだった
サブカルおじさん・おばさんの武勇伝
早稲田松竹で。
公開するなり一部で話題、時に阿鼻叫喚を巻き起こすさまを横目で見ていましたが、ようやく実物を拝むことができました。
もはや「コントが始まる」と「大豆田とわ子」の予習的タイミングになってしまいました。
オチやだいたいのストーリーは前情報で予想した通りでしたが、坂本裕二だしそこが重要じゃないと思うのでたぶんセーフ。
自分と近いタイプの人たちが中心のドラマですが、ラストは泣け…るどころか、やや不愉快な気持ちになりました。
↓その理由(結末について言及してます)。
それはモノローグ過多な語り口のせいもあるかも知れません。言葉が映像に溶け込むのではなく、明確に言葉>映像。こちらが想像で埋める余地をあらかじめ摘まれてしまうと、どうにも心が動かない。
それを差し引いても本気になっていく過程で相手のパーソナリティに執着してしまう感じがあまりしないかった。
運命の相手だ→過度な期待→すれ違って落胆、みたいな描写もあまりなかったし、結局のところ自分と似てる、自分の分身だから好き。で、そうじゃなくなって別れた、みたく見えてしまう。
だけど当の本人たちはほんとに大事で大好きだから、これ以上嫌いになりたくないから別れた、とか神棚に上げて暮らしていきそう。
このまま行けばさぞかし殺伐とした地獄だろうけど、これ以上の相手なんかいないんだからハラ決めて底まで落ちたらいいのに。単に覚悟が足んないだけでしょって思う。なにせ「花束」だからね。
その程度で、時間経って別の相手と付き合ったら? 距離を取ってみたら? 数年後に再会したら簡単に再燃しそう。むしろ泥沼の不倫に発展する中年カップルの前日譚だったのではとすら思えてくる。都合よく踏み台にされる未来のパートナーたちが本当に気の毒(すべて個人の妄想です)。
そして創作物もただのダシに過ぎないのでは。
私が知る範囲で創作物を深く愛してる人ってのは、とどのつまり人が好き、他人に興味があるってことだと思うのです。
だからこそ自分の好きなものを目の前の人に伝えたくなるとか、逆に相手の好きなものに興味が湧いたり。
決してコンテンツの中に自分を見つけて安心したり、人を選別するためではない。
なのでそこまで好きじゃねぇだろ…と言いたくもなるわけです。
なまじ愛が浅い人間ほど(私だ)ちょっとばかり齧った程度のことをこれ見よがしに語りがち。つまりマウントの一種。作品より自分が好き。耳が痛い。
しかし、そう考えると冒頭のくだりとか、色んな謎も解けてきます。
観終わってみると、全体的にサブカルおじさん・おばさんの武勇伝ていう感じ。
老害になる未来が目に浮かぶよう。
飲み屋で胃を半分取った話をするおじさんは20年後の麦くんかもよ、絹ちゃん…
「500(日)のサマー」とか、「ラ・ラ・ランド」の日本版みたいな作品ですが、ドメスティックすぎて海外に持っていって共感を得られるのかは未知数。
劇中、ふんだんに飛び交う固有名詞に(特定のモデルに取材した結果だそうですが)自分が触れたことがあるかどうかでも、刺さり具合が分かれそう。
ちなみに私はマンガはだいたい知ってるけど小説はほとんど読んだことがない、というレベルでした。
麦くんのマンガ本棚は30代後半の弟が高校生の頃みたい(AKIRAはともかくあの世代にドラゴンヘッドって…歳上すぎないかい??)。
ただ、パンデミック前の密、密、さらに密!な若者たちの風景は無闇に懐かしくて泣きそうでした。今となっては失われた懐かしい景色。期せずしてそこの訴求力が一番強くなってしまったという。。
撮影時期の問題か、あえて避けたのかはわかりませんが、あそこまで時期を言明されると逆にマスクしてないのが引っかかったなー
若者のリアル
邦画ラブロマンスの傑作
綺麗な花束はそのまま朽ち果てさせるか、ドライフラワーにするしかない。
ふたりの趣味がぴったりと合う事は素晴らしい事で、それが理想的だ。
そのまま結婚すれば、きっと一生うまくいく。
しかし一貫した趣味をもっていても、片方が仕事に対する考えは飽きっぽく、場当たり的すぎたので、結末は悲しい。 そんな恋は、ただ朽ちるしかない。
1クールドラマにしてもいい内容を、映画の枠に収める意味を理解していない監督と脚本家は
ふたりの心の声をすべてを劇中で、語ってしまう程に薄く
映画を観ている者に何も考えさせず、想像もさせない
まるで深みのない"男女のすれ違い"を表面ずらで仕上げた脚本になった。
何度も繰り返す”パンが裏返しに落ちる”という比喩の意味が不明である
何かのオマージュなのだろうか?
有村架純さんはブヨッた。
最後は誰の結婚式なのだろうか?
同じように”長すぎた春”を扱った最近の映画は「あの頃、君を追いかけた」だ。
見比べると。。。
花束みたいな別れかた
最高の恋愛映画でした
花束みたいな恋をした
と言うタイトル通りの、切なくはかないラブストーリーでした
恋愛映画をはじめて一人で見に行きました
そして、恐らく、また、見に行きます
これまで同じ映画を2回見に行ったことはありません
物語が自分と妻に重なったことが引き込まれた理由だろうと思います
一つ一つの具体的なエピソード、その中での会話・表情が、自分の過去のできごとを思い起こさせました
男女には違いがあって、お互いに自分の絶対的な価値観があっても、それを日常のコミュニケーション、触れ合いを通して乗り越えていくことが大切なんだろうなと思いました
でも、それが簡単じゃないから、最高に惹かれあったカップルが別れるんでしょうね
この映画には様々な伏線が引かれていますが、それがどんどん、回収されていき、映画後半で「そういうことだったのか」となります
その最たるものが「花束みたいな恋をした」と言うタイトルだと思います
本当に素敵な映画でした
有村架純
有村架純がとにもかくにも可愛い。
こんなん惚れてまうやろ…。
菅田将暉も上手。モラトリアム青年から、イキりサラリーマン一年生の振り幅を好演。
出会い、告白からの交際、同棲スタートの希望に満ちた上り調子からの就職、社会、親からの圧力による下降線の描写がリアルだし残酷。
映画『何者』で主演二人が共演してたの思い出したりして。
でも若い二人だからいいじゃないか。20代の恋愛なんてそんなもんだよねと。これが30代、40代だったら悲惨ですよ。同棲解消なんて揉めるよマジで。
音楽、大友良英も雰囲気合っててよかったです。
サブカル、ファッションの偶然はちょい過剰だったかな。
あとサブカル男子と言えば、『モテキ』(2011年公開、10年前か!)ですが、今作に登場する映画、まんが、小説、バンドはバランスがよくて、大根仁が監督しなくてよかったなと。
まとめると、「思っていたのと違う」
麦がダメ!
あっさり始まりあっさり終わる
痛いほど分かる想いで苦しかった
30代母です。
告知を見て良さそうだったので、子供を主人に任せて久しぶりの一人映画。
いやーよかった。
面白かった。せつなかった。
これ書きたくて、このサイト登録しましたよ。
たくさん恋愛してきて、たくさんこういうやり取りを元カレとしたな、とか。
旦那さんと付き合ってるころしたなとか。
恋愛ってほんとに最初は燃え上がるし、すっっごく幸せなんだけど、その先にあるのって結婚か別れしかなくて。
それに気づいた27歳のころ、いろいろあったことを思い出した。
友人と恋愛って幸せで悲しいよね、どちらかしかないんだもん、って話をしたなって思い出した。
家での出張前乗りのやりとり、旦那と付き合ってるころこういうふうになったことが何度もあって気持ちが分かりすぎて思わず笑ってしまった。
こんなに長く一緒にいたのに会わなくなるなんて考えられなくて、
最初のころの二人を思い出して涙がとまらなくて
でももう、あの頃の二人には戻れないってお互いわかってて。
ほんと、胸が痛くなった。
カップルで観に行かない方がいいね。
女一人で見て、今の彼との付き合いを見つめ直すためにいいと思う。
すごく、素敵な映画だった。素敵な時間になった。
せつないけど。ほんと、最後も…
結構メンタル削られる
花束みたいな恋をした
途中から見てるのが苦しくなった。
好きな人とこれからと一緒にいるために、好きなことを続けるために、割り切って仕事をしている。けれど、その生活は相手の望んでいる生活ではなくなってしまう。相手にとって好きな自分ではなくなってしまう。
極端ではあるけれど、未来を覗いてる気分がした。仕事にとって大切な、趣味の合う、話しがたくさんしたい彼女は邪魔になってしまうのではないか。とてもつらく悲しい矛盾だよね。自分が仕事を頑張れば頑張るほどに、その距離は離れていく。
現状維持、愛情がなくなっても一緒にいれたらそれでいいと思える麦くん、好きなことをして共通の趣味の話をして2人だけで楽しい過ごしていきたい絹ちゃん。そのすれ違い。でも、じゃぁ結婚しようは言ってはだめ。
ではどうやって一緒に過ごせばいいのだろうかな。って考えさせられる。
でも今回の有村架純はむちゃくちゃかわいい。ほんとにこれはがち。
自分よりも大切にしたいと思える存在ができること、それはとても素晴らしいこと。でもそれで自分を消してしまっていいの?
「6週連続1位」
えっ!終わり?
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