「好きなものを追い続ける胆力」花束みたいな恋をした poteさんの映画レビュー(感想・評価)
好きなものを追い続ける胆力
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夜中に配信で鑑賞。
ラブストーリーは普段全くと言っていいほど見ないのですが、いま読んでいる、三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』に登場したので気になり…。
上映当時 友人が良かったと言っていた覚えはあるものの、大人気俳優さんで引っ張ってるのかなあ、くらいでスルーしていました。
しかしながら、思いのほか夢中に。
小気味良くストーリーが展開するのと、主演おふたりの自然体な演技に引き込まれました。
自身が20代の頃に好きだった要素も相まって(きのこ帝国や穂村弘さん)、飽きずにラストまで辿り着きました。
イラストを描く身としては、麦くんの仕事相手の態度が悪すぎて怒りを覚えましたが、ままあることなんだろうなあと(それでも許せないですが)。
あるカップルの数年間の顛末を描いた作品でしたが、作中の様々な演出を通して、「好きなものを追いかけ続ける胆力はあるか?」と問うているようにも思えました。
結果的に二人は別々の道へ進みましたが、ラストが軽やかなのも良いですね。
社会に出る前後で、ここまで波長の合う人と沢山の時間を共有できた。
それ自体が、花束みたいな人生のギフトです。
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