「色んな場面に自己投影してちょっと胸がギュッとなる」花束みたいな恋をした R-DORAさんの映画レビュー(感想・評価)
色んな場面に自己投影してちょっと胸がギュッとなる
自分の過去の恋愛だけじゃなくて社会人なりたての時‥
あの時の始まりや終わり、葛藤や喜び、悲しみや挫折‥
色んな場面に自己投影して切なくなったり楽しめたり懐かしめたり‥!
個人的に女性の方が男より何歳も精神年齢が上で忍耐力も倍は違うと思っているから、同世代の男はどうしても幼いし拙い。
最後のファミレスのシーンも麦くんは「幸せの現状維持」という目標を忘れて自己都合の「今の生活の現状維持」に行くのは何ら悪い事ではないけど、麦くんの結婚しようの理由のセリフが酷すぎた。
でも、きっと麦くんも心の中では分かっている、あの年齢でまぁまぁのブラックそうな企業に勤めているなら自己洗脳するしかない。
「こういうもんだ」「俺は間違ってないまわりがおかしい」そんなふうに洗脳しないと自分が壊れちゃうんであろう、そこからでてきたプロポーズ?の洗脳中のセリフ。
それすらも聖母の様な包容力で分かっているであろう絹ちゃんが「家族ならいいのかもしれないね」‥
ここで次のセリフは視聴者に想像させる「でも」なのか「じゃあ」なのか‥
のタイミングで若いカップルの登場シーン、あの時の最高に幸せな二人の想い出を思い出した二人は同情や洗脳が解け、元々の二人の感情に戻った上で「家族にならない」選択肢をする‥
そして冒頭のシーンに繋がるけども、
振り返らず見えない手を振るシーンでは「幸せに」なのか「またね」なのか「じゃあね」なのか‥その後のお互いのセリフ‥
何となくよりが戻るかも知れない可能性を含めたエンディング‥お見事でした、いい作品を作ってくれたみなさん、ありがとう!