「賞味期限あります」花束みたいな恋をした ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
賞味期限あります
劇中で「恋愛はナマモノ」というセリフがありましたが、本当それです。恋愛には賞味期限があります。
麦くんも絹ちゃんも、実は自分の好きなものを共有する相手が欲しかっただけです。自分を認めて欲しい、自分を満たして欲しい、自分を愛して欲しい。恋愛の本質は「自己愛」だということ。自己愛だから、時間と共にエゴのぶつかり合いになってしまってました。私も若い時にこの事に気がついていれば、もっと色々と楽だったかも。
40歳を過ぎたら、異性に対して、はっとしたり、ときめいたり、ワクワクしたりすることが少なくなりました。ひとりが楽しくなる。だから、付き合う云云の前に、異性への興味、人間への興味にも賞味期限があります。
そう、恋愛だけではなく、人生にも賞味期限があるんですよね。好きなことや興味、やる気があるだけ、花×100(花束)なんですよ。
習い事や芝居見物(歌舞伎、文楽、落語)は燃え上がる時期が特に初期にあるので、確かに賞味期限ってあるのかもしれないですね。げっぷがでるほど見尽くしたとか贔屓の人がどんどん死んでしまった、ということもあるし。それでも少し時間を置いて再開できるものが僅かでもあると、それは以前とは異なるphaseに自分が居ることがわかったりもします
こんにちは。本作は公開当時今は無きテアトル梅田にて鑑賞しました。馴染みのミニシアターが閉館するのはとても残念です。
当時すごい人気で中年の私が若い女性に囲まれて鑑賞するのがとてもこっぱずかしかったです。
脚本家の坂元氏は正直苦手で見るには抵抗ありましたが本作は彼にしたらよくできていたと思います。
前半の甘ったるい恋愛劇は正直こそばゆいけど後半の破局へ向かう辺りはリアリティーありましたね。彼もテレビドラマの脚本はひどかったけど一皮むけたのかな、ちなみに同い年のはず。
本作の私のレビューは全削除されて残ってませんのでお返事は不要です。
差し出がましいですが、最近のお薦めは「オマージュ」と「妖怪の孫」ですね。「妖怪の孫」は前回の「パンケーキ」以上にクオリティー高いです。ちなみに「妖怪の孫」のレビューどう書こうか悩んでます。正直に書いたらまた全削除になるかも(笑)。フィルマークスには同士がいるので安心して正直に書けるのですが。