「始まりから終わりまで」花束みたいな恋をした M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
始まりから終わりまで
菅田将暉×有村架純
このペアは、見た目が美しいので、眼福!
大学生で出会い、そこから同棲〜就活〜社会人と、カップルが二人の時間を過ごしていく。
鑑賞しながら、なんだか懐かしくなり。感情移入しながらみてしまった。
この映画、現在付き合い始めたばかりのカップルが見れば、二人でこんな最後想像できないね〜❤となるかもしれないし、倦怠期を迎えている熟年カップルは、なにかのキッカケになるかもしれないし。山あり谷ありいろんなことを経験しているカップルにとっては、、、どう感じるかなぁなど、鑑賞しながら、いろんな立場の人が見たら良いななんて思った。
うまく行ってるときは、本当にその存在が心地よくて、心強くて、本当に幸せなんだけど、環境が変わっていく中で、変わらない部分が同じならうまくいくのに、一度歯車が合わなくなると、変わってしまう。
経験したことがあるからこそ、このストーリー展開はなんだか、他人事では終わらなくて、切なかったなぁ。
麦くん(菅田将暉)が、就職して、良くも悪くも大人になって、”普通の大人”になってしまったことが、絹ちゃん(有村架純)にとっては物足りなく感じてしまったのだろうな、、、物足りないっていうか、変わってしまったことが寂しかったのかな。
タイトルの”花束みたいな恋”にすごく共感できた。花束になったときは、その花の一番美しい状態で、でも、その花は時が経っていくと、枯れてしまう。そのままドライフラワーにしてしまったとしても、もともとの花束のような美しさとは異ってしまう。
それはそれで味が出てくるのだけど、今回は、そうはならなかったみたいね。
ラストの二人の別れ話のシーンはとても見ていて切なくて。若かりし頃の自分たちのようなカップルのシーンはちょいくどかったけど(笑)でも、その後の抱き合いながら泣いてしまう二人にキュンときた。せつなーい。
自分の人生の中で、たった一時でも、相手のことが大好きで、花束のように美しい恋愛をすることができたことは自分の財産になり、不思議なことにいつまでも色褪せることがないのです。