劇場公開日 2021年1月29日

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「神は明大前に出没するのか」花束みたいな恋をした あっきーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0神は明大前に出没するのか

2022年2月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

というか店の片隅にいる押井守に気がつくのは非常に困難であろうな…
「前科者」に続き、またもや有村架純の号泣シーンに貰い泣きしてしまった。が、じっくりと鈍い痛みか胸に迫って来たのは菅田将暉の演技だった。のんびり屋で感性豊かなお兄ちゃんが社会に揉まれることで、あれだけ通じ合っていた相手と気持ちがずれていく。それは決して大事なモノを無くしたとかではなく、人として一段階成長したからであって、彼女との暮らしを守りたいからでもある。なのにそれが仇になってトキメキとやらが減衰し、別れへと突き進んでいく。このジレンマ。その過程を髪型だけでなく表情や話し方の微妙な変化で表現できるとは。やはり只者ではないな。
この2人、いつか新たなパートナーとの人生でもトキメキを失って日常に忙殺される時が来るだろう。その時、なんだ、長くいれば結局こうなるんじゃん。だったらあのままで良かったのかな、などと思うのだろうか。その時を思って勝手に胸が痛くなった。

あっきゃん