「運命と現実」花束みたいな恋をした まつもとさんの映画レビュー(感想・評価)
運命と現実
すごく良い印象が残る作品でした。
恐らく見る人の価値観、その時の精神状態とかで
寂しく悲しいものに思える場合もあれば
明るくあたたかみを感じる場合もあるんじゃないかなあ〜と。
今のわたしにとっては後者でした。
作品の序盤、次々に訪れる'運命'にまず目がいきます。
それはそれはベタベタな少女漫画か!ってツッコミたくなるほど。
ここは多分なんだこれと思う人が多くてもおかしくないだろってレベルで次々にしつこい程現れます。
'運命的に'惹かれ合い、付き合う2人。
そこからは理想のカップルみたいなシーンが山ほど。
楽しく幸せな日々が流れますが、2人は大学生と社会人の狭間に突入し
そこから今と未来への考え方の違いが広がっていきます。
ここからどんどんこの作品は現実味を帯びます。
序盤の少女漫画を思わせる展開からの落差で、観客側も一気に引き込まれると思います。
2人の思いが離れていく様も、ここでは大学生と社会人を起点にされていますが
観客側は、こんなことであの人と喧嘩したな、と自分の体験に置き換えるのが恐らく容易なほどリアルに描かれていたと思います。
最終的にはお別れしてしまう2人ですが
それも多くの人が経験していることですよね。
あれだけ固く結ばれた運命のような2人でさえ、もしかしたら一時的な考え方のすれ違いによって別れてしまうんです。
とりあえず京王線ユーザーとか、その周辺在住の人達にとって興奮ものであることは間違いないですね!
素敵な作品でした!もう一回みます!