「現代の男女の繋がり方、そして気まずくなるシュチュエーション (知り...」花束みたいな恋をした 周平さんの映画レビュー(感想・評価)
現代の男女の繋がり方、そして気まずくなるシュチュエーション (知り...
現代の男女の繋がり方、そして気まずくなるシュチュエーション
(知り合いが居るはずの所にいったらその知り合いが居ない、
自分の知り合いと話をする場面に、知り合いでない人が混ざっ
ているなど)がリアルに描かれ、セックスレスのこと、仕事のこと、
殆んどについてリアルに描いていると感じました。
実際、これまでの恋愛ドラマや映画では、現実とは違う
(現実からみたらレアケース)状況設定がされたものが多くあり、
そんなものは見飽きたという見る側の気持ちに答えようとして
書かれたシナリオなのかな、という気がしました。
それだけに、自分が結婚前に感じたこと、結婚後に感じたことが
とてもストレートに書かれていて、なにか結果的に見た人に考えさ
せるような映画になっている気がしました。
映画の在り方として、(エンターテイメント性追求型)、
(芸術性追求型)、(全方向を追求し完璧さを求める型)、
なんかがあるんだと思うんですが、この映画はドキュメンタリー映画
の様な、身につまされるような、観る人の経験を刺激して、考えることの
きっかけを作るような。そんな意思を勝手に感じました。
〔作品を通じ、緩やかに提案していると感じられたこと〕
〇資本主義による会社の在り方。それが人々に与える影響。
〇個々人の仕事への考え方の違い。(若手に主人公がイラつくシーンで)
〇好きな事をやり続ける是非を通して、現代に於ける大人とは、成熟とは
なにか?を問うている。
〇男と女の違い。ジェンダーレスとか男女平等とか言っても、結局男女は
性別の違いとともに考え方の違いや身体的な違いがあることをどう考えるか。
・・・・カルテッドと似ている部分のテーマがあったので、この辺は坂元さんが
特に言いたいことなんだろうな、とは思いました。