「無さそうでよくある人生のドラマ」花束みたいな恋をした Bratscheさんの映画レビュー(感想・評価)
無さそうでよくある人生のドラマ
なんとも言えない気持ちにさせる映画でしたね。
起きていることは、本当にありふれたことばかり。
おそらく、世のほとんどの大人が経験してきたであろう
出会い・ときめき・喜び・すれ違い・ケンカ・別れを
静かにリアルに描いている「だけ」の映画。
ヘタな役者に演らせたら「え?これだけ?」ってなりそうなくらい、さほどドラマティックではない展開。
でも、30代以上なら、誰しも自身の若い頃を重ねて胸をギュッとされるんじゃないかしらね。
菅田将暉と有村架純は、上手いですねぇ。
21歳の大学生の初々しさから、社会に出て疲れてきた姿、
ふたりの関係がこなれすぎてしまった姿、
別れた後の思いの外ふっきれた様子も、
すべて自然に演じて見せてくれています。
なんか、所謂ハッピーエンドというわけではないと思うんだけど、妙に後味の良い映画でした。
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