「思いっきり本気で泣かせにきましたね。恋愛系映画やるじゃないですか!」花束みたいな恋をした ぼへさんの映画レビュー(感想・評価)
思いっきり本気で泣かせにきましたね。恋愛系映画やるじゃないですか!
映画館で泣いたのは後にも先にも『いま、会いにゆきます』しかないんだろうなぁ…と!思っていたら!オッサンの涙腺にどストライクの直球を投げ込んできたのよ!これが!まぁ特殊かもしれないけれど、似たような恋愛をしたことがあるから余計に抉ってきたのかなぁ。←自慢話ジャナイ!
まさに運命の出会いをして、決して離れることのないふたりと思っていたのに。
おのおのが生きることに必死になればなるほど離れていく恋が本当に切ないの。
お決まりの別れ話とわかっていても、いい歳したオッサンも泣いちゃうのよ。
お願いだから、もうちょっと話し合って絶対に別れないで!って思っちゃったのよ。
最後の最後でふたりが心情を吐露しあうカフェでのできたてホヤホヤのカップルとの対比なんて、本当に悲しいのなんの。
本来ならあったであろう未来のふたりをその中に観て泣く絹ちゃん、ふたりが過ごしてきた過去を思って泣く麦くん。本当の本当に心が離れ離れになっちゃったのね、オジサン悲しいよ。見事に泣かされたよ!
そして、あれ?これが冒頭のシーンに結び付くの、っていう伏線回収が、またいいの。
決してダラダラうじうじしたお別れじゃなくて、ふたりがそれぞれの前を向いて歩んでいった先に幸せが見えたのかな、と。
なによりよかったのがあのインスパイアソングを安易に泣かせにこなかったところかな。
きっっちりストーリーを練って、追って泣かせにきてるの。
いや、やはりエンディングであの歌が流れてきていたら、嗚咽漏らしながら劇場を後にしていたかもね(笑)かもね、ジャナイ!絶対にだ!
そしてまた思ったのが、これ観ていてやはり『劇場』を思い出したの。また観直してみようっと。そして、家でなら好きなだけ嗚咽漏らせる。
いやぁ…恋愛系は苦手で守備範囲じゃないとたかをくくっていたけれど、いえいえどうして!
面白いじゃないですか!
でも…ほんっと失礼ながら…オダギリさんが登場すると“あの”頭でどんな映画でもSFに見えてくるから不思議。