劇場公開日 2021年1月29日

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「電車に乗っていたら、じゃなくて、電車に揺られていたら、と言った。」花束みたいな恋をした 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0電車に乗っていたら、じゃなくて、電車に揺られていたら、と言った。

2021年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

さすがの坂元裕二。「最高の離婚」や「カルテット」を見ていた時と同じで、ああ、そうそうとか、わかるぅとか、そんな共感が詰め込まれた映画。趣味もあう、考えることも同じ。そりゃあ惹かれ合う。

「女の子にその花の名前を教わると、その花を見るたびにその子を思いだす。」それどこかで聞いたな。あれ、ドラマか?小説か?自分が言われた言葉だったか?
こんな言葉が引っかかってしまうと別れのサイン。この辺から二人のベクトルが違ってきた。この二人にしてもやはり恋愛と結婚は別物なのか。

「2014ブラジルW杯、ドイツに7点取られて負けたブラジル国民に比べたら、まだまだましだ。」そう、自分もそうやって誰かを慰めたよ。

いつか思い出すことがあっても、二人で過ごした楽しかった思い出は、ひとつひとつが彩り鮮やかな花。そんな思い出がたくさんある。まるで花束のように。

栗太郎