劇場公開日 2021年1月29日

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「前半が少し出来すぎてはいた」花束みたいな恋をした kさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5前半が少し出来すぎてはいた

kさん
2021年2月15日
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鑑賞方法:映画館

ドラマティックな展開がある訳でもないのに非常に面白かった。共感できる展開やユーモラスな言葉の数々が映画の世界に引き込むのかも知れない。また、「こう言う地味な作品でも商業的に成功できるんだな」っとも思ったりした。無理に異世界転生しなくても面白い映画はヒットするのだと思った。
ただし前半は少し出来すぎていたようにも思う。どうせリアルを追求するならバイト先で出会うなどの自然な流れがあっても良かった気がする。それと絹の風変わりな設定も少しやりすぎな気がする。ポップカルチャーが好きなのはいけどさすがにジャンケンのくだりは少しイラっとした。いや、木線に触れる何かがあったのかも知れない。私も昔は風変わりな自分を「他人とは違う特別な存在」だと思っていた。パリピでも「凄い人」にもなれず風変わりな自分を演じる事で何者かになろうとしていたのかも知れない。そう言うイタさも含めて良い思い出の1ページを見ているようだった。
それと麦が就職をしてポップカルチャーではなくビジネス本を読んでいる所に今の自分を重ねてドキッとしてしまった。この映画は恋愛の映画であると同時に自分の価値観を揺さぶる映画でもあると思った。

k