劇場公開日 2021年1月29日

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「青春時代の妄想を具現化したような高密度ストーリー」花束みたいな恋をした Pegasusさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5青春時代の妄想を具現化したような高密度ストーリー

2021年2月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

恋愛映画が傑作である条件というのが個人的にはあって
・自然体なイチャイチャ
・色濃い照明
・バッドエンドだけどハッピーエンド
・「行為」は描写しない、又は及ばない
の4つ。

イチャイチャは観る人を悶絶させる効果があって行為を描写しないのはその悶絶をさらに強める。恋愛映画を観る上でこの「愛おしいけど手が届かない」という悶絶こそが醍醐味だと思っていて、この映画の場合、この悶絶が物足りない気がした。

ストーリーは脚本家で宣伝してるだけあり、ユーモアとドラマを織り交ぜていて面白い。しかしやはりまだ商業映画的なクセがあるといった印象でもう1パンチ喰らいたかったな。恋愛映画の爽やかさと切なさの境界線をさまよってるような感じだった。

でも実在のカルチャーを出したのはめっちゃ良かった。
「神がいる」
「新海誠がいつの間にかポスト宮崎駿」
とか。
自分もこの2人と同じような趣味してるから神は世界水準だし、新海誠と宮崎駿は決定的に違うし、無理して人付き合いするよりは自分の世界に篭っていたいし。
そういうヲタクならヲタクほど共感できる要素があったのが1番好きなポイントかもしれない。多分隣りの人は「なんであの人あんな鼻で笑ってんだろう」と不審に思ってたはず。
いいんだよ不審でも。こっちは楽しいんだから。
逆にファミレスのシーンでその人は泣いていて、そんなに泣けるかな、と疑問に感じたが…

自分もわざと終電逃した振りすれば出会いとかあるかも?て馬鹿げた事考えたり、そういう甘い妄想も恋愛映画の醍醐味かもね。
恋人じゃなくていいから趣味がピッタリな友達欲しいよなぁ。
とりあえず清原果耶版の『花束みたいな恋をした』よろしくお願いします!

ちなみにさわやかハンバーグ大好きだし、魔女の宅急便はやっぱアニメです!ガスタンクよりは…ホビットかな。

Pegasus