「恋愛と結婚は切り離して考えるべき?なの?」花束みたいな恋をした ヤッターさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛と結婚は切り離して考えるべき?なの?
あっさりとした感じのエンディングだったので、観終わった直後は平常心でした。でも映画から感じ取ったもろもろがボディーブローのように身体に効いてきて、若干辛いです。
なんというか、「こうだよね!」って決めつけられてるような感覚なんです。
『忙しいと心を亡くす。エンタメを享受できるのは心に余裕があるからで、その余裕があった方が人は明るくいられる。』
『隙間時間のソシャゲーよりも家に帰ってからの据え置きゲーム。瞬間的なパズドラよりも、楽しみが無限にあるゼルダでしょ。』
徐々に心のHPが削られてくんですが、「うっせえわ!」と受け流していたんです。でも、最後のファミレスのシーンでダメでした。主演二人以外のキャスティングをよく知らずに行ったので、清原果耶さんと細田佳央太くんが出てきて、『純粋無垢でフレッシュ』を存在感そのもので体現されてしまったので、心は完全に死にました。『恋愛感情が失われたまま、惰性で結婚という選択肢を取るべきではない。』そんなメッセージを説得力を伴ってぶつけてくる、そんな若い2人でした。(素晴らしい俳優さんたちだと思います)主人公2人がさめざめと泣き、愁嘆場突入かと思いましたが、カラッとしたエピローグで少し救われました。(最後に手を振り合う感じ、2人には恋愛感情が残っていなかったとしても、友情は残ったのではないかと思うのですが、どうでしょう)
結婚して6年目に入りますが、果たして自分はどんな気持ちで妻にプロポーズしたのだろう。今、妻への想いに恋愛感情はあるのだろうか。ないと、どうなっちゃうのだろう。どうするべきなのだろう。ぐるぐる考えつつ、日常の生活を送っています。